【SHOWCASE AFRICA 2024】 注目アフリカスタートアップ紹介
皆様、こんにちは!UNCOVERED FUND代表の寺久保です。3/19(火)にSHOWCASE AFRICA 2024を開催します!SHOWCASE AFRICAは日本唯一のアフリカスタートアップにフォーカスしたテックカンファレンスとなっており、スタートアップ、ベンチャーキャピタル、インパクト投資家、事業会社、国際機関、NGO等が一堂に集結し、グローバルサウスを中心とする全世界の持続可能な経済成長の実現に向けた取り組みを共有し、共創を生み出すことを目的としています。
2022年の第1回から始まり、3回目となる今回は「経済成長と脱炭素」を主たるテーマとし、アフリカ各国から25社のスタートアップ企業、6社のベンチャーキャピタルが来日します。また、日本発でアフリカ事業を推進する事業会社や投資家、スタートアップ、NGO等も含め総勢400名が集まるカンファレンスとなります。
今回は世界各国から集まる注目スピーカーを紹介させていただきます!以下公式サイトよりお申込み下さい。また、当日皆様に楽しんでいただきたいポイントをまとめましたので、ぜひカンファレンスご参加前にご一読下さい!
公式サイト&お申込み
日程:3/19(火)
時間:11:00 - 20:00
会場:Tokyo Innovation Base
住所:東京都千代田区丸の内3-8-3
規模:400名
1. LemFi (ナイジェリア)
近年、アフリカ発移民が欧米を中心として急増しています。約1.6億人アフリカ大陸外で生活していると言われ、故郷で暮らす家族や友人に国際送金を通じて欧米で稼いだお金を送ります。その額は年間で約14.5兆円と言われており、それほど巨額の資金が個人間で送金されています。
アフリカ現地銀行と欧米各国の銀行間で取引するためのインフラが十分ではなく、LemFiが登場する前はアフリカ移民にとって母国への送金は様々な決済サービスや送金サービスをつなぎ合わせて利用する必要がありました。そのため手数料は取引額の8-12%とかなり高額となっています。
LemFiは自国通貨と受入国の通貨の両方で資金を取り扱い、送金、受け取りができる多目的なバンキングサービスをアフリカ移民に提供しています。ユーザーは30カ国以上に送金することが可能となっています。
2. SunFi (ナイジェリア)
アフリカには未電化の地域が多く存在し、農村に住むほとんどの人々にとって既存の送電網へアクセスすることは出来ません。そのため約6億人もの人々は一般的にソーラーエネルギー等を活用し自家発電を行いながら生活することが求められます。一方でソーラーパネル、蓄電池等を導入する初期コストは高額であり一般消費者にとって大きな課題となっています。SunFiは太陽光発電プロバイダーと金融機関を繋ぐマーケットプレイスを提供し、サブスクまたはリース契約で製品を提供することでアフリカの人々がエネルギーにアクセスする手助けをしています。
3. SunCulture (ケニア)
SunCultureは小規模農家向けに太陽光発電を組み合わせた灌漑システムを提供しており、現在約40,000の小規模農家を顧客として持っています。アフリカでは小規模農家が多く、灌漑設備にアクセスできないなど、他国と比べて生産性の低さが課題となっています。SunCultureのソーラー灌漑システムを利用することで、年間の作付け回数を増やし収益を上げたり、ディーゼル発電機を使ってポンプを動かしていたランニングコストを削減することができるようになっています。
また、ディーゼル発電機をSunCultureのシステムに置き換えることで、相殺したCO2をカーボンクレジットとしてヨーロッパやアメリカの企業へ販売しています。2023年には既に50,000トンのカーボンクレジットを販売する見込みとなっており、クレジットによる収益はサービスコスト低減に活用されます。
4. ARC Ride (ケニア)
ARC Rideはケニアを中心に二輪・三輪のEVバイクを提供するスタートアップです。主に95%のバイクドライバーは商用利用としてバイクを利用し、Uber等のタクシーや物流で仕事をしています。平均で1日あたり100〜130kmを走行します。現地ドライバーの悩みは燃料費の支出であり、現地ではガソリン価格は200円/ℓを超えているのが現状です。
ARC RideはEV車両及び、ガソリンより安価な電気を軸としたバッテリーの交換サービスを提供することで、1日あたりのドライバーの支出を約50%削減しています。また、ARC Rideが提供するEV車両価格は従来のガソリン二輪車とほぼ同額となっており、経済合理性の面でも現地の人々にとって利用しやすい点が特徴です。
日本の武蔵精密工業との提携も発表しています。
5. Sylndr (エジプト)
Synldrはエジプトの中古車市場において買取再販プラットフォームを運営しています。エジプトはアフリカ最大級の自動車保有台数をもつ市場で約600万台以上の自動車が走っており、そのほとんどは中古車です。中古車の輸入が禁止されている同国では、1台の車を修理しながら長く乗ることが一般的となっており1台あたり平均20年利用されると言われています。
中古車市場は細分化された市場であり、中古車の流通過程において車両の情報、査定や修理に関する情報が不透明であり消費者にとって信用できる事業者を見つけることが難しいのが現状です。
Sylndrは自動車保有者から独自の200項目を超える査定を経たのち、中古車を即時買取、必要があれば修理を行い、提携するエジプト国内の中古車ディーラーに対して再販するプラットフォームを提供しています。それに加えて90日間の保証やファイナンスも含めたサービスを提供し、透明性の高い中古車流通市場を作ることを目指しています。
いかがでしょうか?SHOWCASE AFRICA 2024は総勢30社のスタートアップ、VCが来日します。今回ご紹介したのは一部のスタートアップ企業ですが、アフリカ市場をリードする興味深いイノベーターが沢山来日しますので、ぜひお気軽に遊びに来て下さい!
公式サイト&お申込み
日程:3/19(火)
時間:11:00 - 20:00
会場:Tokyo Innovation Base
住所:東京都千代田区丸の内3-8-3
規模:400名
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