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驚いたり喜んだり

演劇の手法を使ったコミュニケーション講座を以前3年程、続けていた。
最近再び講師養成時に教わったものを改良し別の形をつくり、ストアカなどで募集し開催している。

今日はマンツーマンレッスン。
全身を使って表情を変える、感情を持って相手とやり取りする、などに取り組む。
これは、俳優にとっては基本の事だけど、考えてみれば、日常の会社生活では、ほぼ使わないことばかり。むしろ感情は隠して淡々と対応する事を求められるのではないだろうか。
今何を感じているか…しばらく考えて、探して、結局わからないという反応にも時々出会う。
相手に興味を持つ、相手の話に大きめにリアクションする、などの対応についても、職種によってはまったく必要とされないだろう。

普段やってない事は出来なくてあたりまえ。
だとすると、日常から感情豊かに表情豊かに暮らす事は出来ないものだろうか?という疑問が沸く。
職場でやると変わった人という扱いになってしまうのかな?
とするとプライベートな時間でやれないか?と思うけど、パンデミック以来人との付き合い自体が減少傾向にあるご時世だから、これもなかなか難しいと思う。

色々考えると演劇の場は人間が人間らしく暮らす為に必須な場所だとますます思えてくる。
もっと日常的に演劇と触れられる場が増えると良いな。
同じような事考えてる人が増えてきてるから、インプロ演劇が盛んになってきてるのかもしれない。
数ヶ月稽古して創り上げる演劇作品も素晴らしいが、時間の確保と経済上のやりくりというハードルとの隣り合わせ。
働きながらや、家庭の状況が忙しくても、人間としてのメンテナンスの為にも、気軽に取り組める演劇の場が増えたら素晴らしいと感じる。

出来ることを探そう、そして、もっと色んな場と、色んな人と出会いたいと思う秋の始まり。金木犀の季節。

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