【フタリソウサ】箱の中の猫【リプレイ】Part 1
PL1:戦争帰りのサイボーグ探偵というハードなキャラで行こうと思うんですが、助手の世界観的に大丈夫ですか?
PL2:マッドサイエンティストなので大丈夫です。
GM:猫探しシナリオです……。
~キャラメイク中のやりとり~
はじめに
本記事は、バディサスペンスTRPG「フタリソウサ」の実卓リプレイです。シナリオは、ルールブック掲載のサンプルシナリオ「箱の中の猫」を骨格はそのままに世界観だけ改変したものです。「箱の中の猫」を未プレイの方はネタバレにご注意ください。
参加者は全員、フタリソウサのプレイが2~3回目なので、ルールミスにはご容赦ください。リプレイ作成中に気づいたミスは補足を入れます。
キャラクター
キャラクターシートのリンク先は成長済みのものなので、セッション当時と一部異なります。
探偵
キャラクターシートへのリンク
名前:ガイ
クラス:マニア
背景:探偵マニア
年齢:サイボーグとして稼働してから20年
身長:230cm
ファッション特徴:100kgのトレンチコート。火器が至る所に仕込まれている。
好きなもの:戦争
嫌いなもの:戦争
職業:傭兵
技能:《嘘》、《現場》、《情報》、《科学》、《ビジネス》、《突破》
助手
キャラクターシートへのリンク
名前:バッドフェイス
クラス:情熱の人
背景:対立
年齢:20代
身長:182cm
ファッション特徴:マスクで顔が見えない
好きなもの:成長
嫌いなもの:停滞
職業:マッドサイエンティスト
技能:《科学》、《社交》、《噂話》、《ビジネス》、《根性》
たまり場フェイズ
PL1:ファッション特徴100kgのトレンチコート。
GM:なぜ。
PL1:重火器が至るところに。
GM:重火器!?
PL1:戦争から帰ってきたサイボーグ探偵なので。
GM:ガイって何ですかね
PL1⇒ガイ:名前です。彼のいた戦場において、男(guy)って言った場合こいつしか指さないほど恐れられていたんです。theすらつかない。
GM:theすらつかない。そうか、「かの男」じゃなくて「男」か。
ガイ:それくらい恐れられていたけど、この平和な日本において彼を知るものはいない。
GM:助手の世界観的に大丈夫ですかと言うコメントがあったけど。
ガイ:助手がマッドサイエンティストって言ってたから大丈夫だと思う。
PL2:うん大丈夫。
ガイ:設定。第一世代サイボーグ兵士。ガイを含め13体が試験的に実戦投入されたが5体は機械の体に馴染めず発狂、6体は己の性能を過信した結果爆死した。ガイは仲間の壮絶な最期を全て見届けて耐えきれなくなったため、自ら感情の無効化措置を受けた。感情が重要なゲームで感情がないキャラになっちゃった。ちゃんと伏線作ったから。自分入れて13体いたけど自分ともう一人だけ生き残ってもう一体は消息が知れないっていう伏線を作ったから。
PL2:誰かにシナリオ書いてもらわなきゃ。
ガイ:サイボーグメカニンジャをずっと聞いていたからこんなキャラを作ってしまった。PL2は……? バッドフェイス(笑) このコンビは主人公の二人組ではない(笑)
PL2⇒バッドフェイス:世界観が(笑)
ガイ:どんなシナリオなんだろうこの二人が解決するの。
バッドフェイス:そりゃ国家転覆レベルのテロリストを相手にするしかないでしょ。
ガイ:劇場版じゃん。
ガイ:異常な癖できた。
1:敵対勢力の襲撃を受ける。秘密結社「鋼鉄のオーディン」が刺客として第4世代型サイボーグを送り込んできたのだ!
2:ジリジリッ! 接触不良で電子的幻影が過ぎる。アダムス、ロドリゲス、チェン……みんな! どうして俺より先に逝ってしまったんだ!
3:パウゥゥゥン……。くそっエネルギー切れか。最寄りのガソリンスタンドへ駆け込み、困惑する店員にマネー素子を投げつけて計量器のノズルを無造作に自分の口に突っ込む。
4:「異常な癖・奇想天外表」を使用する。
5:「異常な癖・口から出る表」を使用する。
6:「異常な癖・パートナーと……表」を使用する。
ガイ:1つ目の癖。敵対勢力の襲撃を受ける。秘密結社鋼鉄のオーディンが刺客として第4世代サイボーグを送り込んできたのだ。
バッドフェイス:ちょっと待ってシナリオ3の趣旨猫探しなんだけど。オーバースペックじゃない(笑)
バッドフェイス:溜まり場どうしましょう。
ガイ:この2人っていつも一緒にいるんだよね、きっと。
バッドフェイス:そうでしょうね。
ガイ:じゃあバッドフェイスさんの研究所とかの方がいいのかな。
バッドフェイス:じゃあラボにしましょうか。
GM:じゃあやっていきましょう。どうしようこれ。どうすればいい。どうもできないんだけど。がんばれ。
ガイ:こっちも協力します。
GM:初手(キャラメイク)から協力して。
ガイ:ダイス運悪いと異常な癖で戦争が始まるから。
GM:待って。
バッドフェイス:じゃあラボは厚木にあることにします。
GM&ガイ:厚木。
GM:厚木どうなってしまったの。どうして。
GMがユドナリウム(オンラインセッション環境の一種)の背景画像に世紀末めいた写真をセットする。
バッドフェイス:荒廃しているー!!
一同:どうして……
GM:早くしないと迷宮入りするわ。それどころじゃなくなるわ。
ガイ:バッドフェイスに溜まるほどの心労って何。
バッドフェイス:確かになあ。
GM:プレイヤーの異常な癖が発動するところから始まるのハードルが高いぞ。
バッドフェイス:そうですねえ。
ガイ:厚木って今こんなになってるんだね。
バッドフェイス:ここが厚木かあ。
GM:はい、ということでですね。始めていきたいと思います。
一同:よろしくお願いします。
GM:今回はサンプルシナリオ3番、「箱の中の猫」というシナリオをやっていきたいと思います。みなさんが知っての通り、この猫というのは当然ただの猫を指すわけではありません。何故ならここは厚木だから。
一同:(笑)
GM:知っての通り、厚木は核戦争だか生物兵器の影響で砂嵐が舞う荒廃した土地になってしまいました。アスファルトを砂が覆う覆う。元々何処から来たのかもわからないような虹色の砂とドドメ色の空。なんか生臭い風とあと血だまり。そんな街であなたたち二人のフタリソウサが始まるのだった。ダンダンダンダン!
一同:いえーい!
GM:ジャーンジャーンジャーン。たまり場ってどんな感じですか?
バッドフェイス:ラボの一つ、厚木ラボですね。
GM:他の土地もこんなになってる可能性があるの……。バッドフェイスさんは男でしたっけ。
バッドフェイス:バッドフェイスは不明です。
GM:バッドフェイス氏のラボの一つである厚木ラボの一室にて……バッドフェイスさんは何をしているんですか?
バッドフェイス:そうですね、普通の人なんで……
GM:普通の人!? 厚木では常識にとらわれてはいけないんですね。なるほど。
バッドフェイス:コーヒーとかを飲みながら実験データとにらめっこしている感じですね。
GM:この世界でいうコーヒーを。
バッドフェイス:コーヒーですね。
GM:ガイさんは普段そこに出入りしてる感じなんでしょうか。
ガイ:そうですね。メンテナンスをバッドフェイスにお願いしていますね。
GM:しかしバッドフェイスとガイの関係は対立ということですが、その辺りを演出してもらいましょうか。2人はそこにいるんでしょうか。ガイが訪ねて来るんでしょうか。一体どうなってしまうんでしょうか。
バッドフェイス:じゃあ腕のメンテナンスが終わったくらいの感じですかね。バッドフェイスはガイのメンテナンスをする度に「ガイが本格的に壊れてしまったら自分ではこれを元に戻す技術を持っていない」と思っています。だから、バッドフェイス的にはガイを攻略して理解してガイを超えるものを作りたいという思いがあって、それが対立ですね。
ガイ:ああ、なるほど。真っ当サイエンティストじゃん。
GM:そうですね。大変真っ当でいいと思います。
ガイ:ガイはメンテナンスが終わった腕をグーパーグーパーします。「いい仕事だよ、バッド」
バッドフェイス:「よしてくれ、今度それ以上バラバラに壊れちまったら、俺じゃあんたをそこまで直せねえんだ」
ガイ:「謙遜はよしてくれ。この悪徳に塗れた厚木で信用できるのはおめえくらいなもんだ」
GM:厚木、悪徳に塗れてますからね、やばいですからね。
バッドフェイス:そうですね。今の厚木はなかなかシビアな土地になってますからね。
ガイ:「そう、厚木の市長がクーデターを起こして独立国家になってから早3年。ここの空気も俺が昔いた戦場にだいぶ似てきやがった」
GM:ジリ貧じゃねえか。GMは気になっているんですが、ガイさんは何してるんですか、ここで。
ガイ:職業が傭兵なので、何でも屋みたいな感じで荒事の解決に当たっています。
GM:クーデターのイデオロギー的なところには特に参与していないという理解で?
ガイ:そうですね。裏社会の揉め事解決のために自由にやっている家業でございます。
GM:フリーの用心棒的な感じですね。
ガイ:そうですね。
GM:了解です。だんだんこの厚木のことがわかってきた気がします。
ガイ:僕、いまナイスプレイだと思っていて。厚木をクーデターさせたことによって日本の他の地区に(世界観的な)影響が出ないようにしたんですよ。
バッドフェイス:確かに。厚木だけがやばい状況っていう。
GM:このペアで次やるときはやっぱり厚木なんだよな。あんまり解決しないんだよな。
事件発生フェイズ
GM:厚木ラボは外部に開かれた感じなんですかね?
バッドフェイス:陰に潜んでいないです。別に悪いことしてるわけではないので、個人的には。訪ねようと思えば、訪ねられますね。
GM:探偵がガイで、助手がバッドフェイスですよね?
ガイ&バッドフェイス:そうです。
GM:濃いなあ。じゃあガイの携帯型端末に厚木警察署から連絡が入りました。
ガイ:警察が機能してる!
GM:ええ、そりゃ警察ですからね。
ガイ:「おう、ガイだ。どうした」
リン(GM):「ガイさんですか。お世話になっております。厚木警察署のリンです」
ガイ:「リン? おお、リンか! なんだ、またマフィアがやらかしたのか?」
リン(GM):「電話ではなんなので、いつもの相方さんと一緒に厚木警察署まで出頭してもらっていいですか?」
ガイ:「なるほど、そこまで重要なことということか。ドン松下がまた何かやらかしたようだな」
GM:というわけで厚木警察署のリンさんです。
ガイ:リンさんは苗字?
GM:名前です。コードネームみたいなものですね。
ガイ:警察もコードネーム使ってんだ。
GM:迂闊に本名で動くのは厚木においては危険であろうということで。
バッドフェイス:厚木では誰も本名を名乗らないかもしれない。
GM:電話が聞かれていた場合、「リンです」って言ってこれが本名だった場合大変なことになってしまうので、コードネームで動きますね。厚木だし。
ガイ:じゃあバッドに言います。「バッド、厚木警察署から仕事の依頼が来たぜ」
バッドフェイス:「やれやれ」
ガイ:「どうやら俺たちじゃないと解決できないタフな事件のようだぜ」
バッドフェイス:「なるほど、データを取らせてもらおう。実験開始といこう」
ガイ:「その返事、待っていたぞ。行くとするか」
GM:どういうテンションでやればいいんだ。
一同:(笑)
GM:鰻卓の他のメンバー(※録音を聞くであろう他メンバー)へ。これはフタリソウサです。厚木TRPGではなく。大丈夫です、お使いのパソコンは正常です。
バッドフェイス:お使いのPCが正常じゃなかった。
GM:PC(パソコン)は正常なんだけどPC(プレイヤーキャラクター)が正常じゃないんです。ちなみに単純に世界観的な興味なんですけど、この世紀末極まる厚木において移動手段はどうなってるんですか?
ガイ:移動手段は車かな。
GM:ガイさんが運転します?
ガイ:ガイが運転します。
GM:いい感じに砂埃がついた渋目の旧型の車?
ガイ:じゃあデロリアン。
GM:道ゆく人が「見ろよ、あの懐古主義な車」みたいな目を向けていますが、そんなのお構いなくデロリアンは厚木警察署に向かっていきます。
ガイ:中はガイのためにカスタマイズされていて、シートの首のところにLAN端子が生えていて、ガイの首筋に刺すんですね。それによって論理運転が可能になるんです。
GM:有線接続だからラグがないんですね。
ガイ:そうですね。
GM:街のわかってない人たちは「今時有線かよ」みたいなこと言いますが、より正確で安全な運転のためにガイは有線接続であると。
ガイ:ハッキングを警戒して、自動運転システムには接続してないです。ガイからの指令で直接動かすようになっています。外部の交通情報センターやGPSなどと接続すると、ハッキングの可能性があるので完全にクローズドな環境で運転してます。
GM:先週も空飛んでるバイオカラスの一群がハッキングされて大変なことになりましたからね。
バッドフェイス:そうですね。
GM:ハッキングに対する備えが大事ですね、なんて言いながらも厚木警察署につくと、リンさんが出迎えてくれます。
ガイ:ちなみにリンさんの外見はどんな感じなんですか?
GM:若いですね、16歳の女性です。非常に若手の警察官ですね。
ガイ:この世界観で16歳の警察官って、相当ヘビーな過去が臭ってくる。
GM:厚木がかつての厚木だったならこんなことにはなっていなかったんでしょうけど、今や教育はなんの意味もなさないので15歳を迎えると、男子女子問わずこうして何かしらの仕事につく訳ですね。とりわけリンさんは若手のホープでして、ガイさんやバッドフェイスさんのところに度々顔を出しつつ警察という区分にとらわれず用心棒や探偵に依頼しながらこの街の平和を表から裏から守っています。
ガイ:この世界観にしては結構頼りになりそうな警察組織ですね。
GM:よく言えばまとも、悪く言えば融通がきかない真面目な女性です。厚木警察署の砂埃だらけのセンサーを潜って、指紋認証とか網膜認証とか色んな認証をぱっぱっぱーっと通って行って、2人は会議室に通されます。
ガイ:会議室でどかっと、一人がけのソファーに腰をかけます。
GM:ガイさんがよく座るお気に入りのソファーです。バッドフェイスさんはどうしますか?
バッドフェイス:バッドフェイスは倫理観に溢れる男なんで……男かわからないですけど。普通にすっと座ります。
GM:ガイさんの隣ですか?
バッドフェイス:ガイさんの後ろにパイプ椅子をおいて座るでしょうね。
GM:ガイさんがいつでも視界に入っているように座るんですね。
バッドフェイス:はい。
GM:ガイさんとしても、立ち絵(※ブレードランナー2049の主人公の後姿を立ち絵にしていた)通り、背中を預けられる男ということでバッドフェイスさんに対する信頼が伺えますね。なんていい話なんでしょう。
ガイ:この距離感いいな。渋いなあ。
GM:あなた方が腰掛けたタイミングを見計らって、リンさんが捜査の依頼をしてきます。「ちょっとお願いしたいことがあるんです。すいませんねえ、わざわざご足労頂いて。私としては出来るだけ警察内部で済ませておきたい揉め事ではあるんですけど、ちょっと“““猫”””探しをして欲しいんですね」とダブルクオーテーションだらけの“““猫”””探しの依頼をしてきます。
ガイ:「猫? おい、今、猫と言ったか?」
リン(GM):「うちにおいて“““猫”””といったら彼ですよ」
ガイ:「そうか、奴とやる時がきてしまったようだな」
バッドフェイス:「話を聞こう。続けてくれ」
リン(GM):「うちのマーゲイという捜査官が行方不明になってしまいました」
GM:リンさんが、極秘書類、マル秘のついた顔写真を見せてきます。化学兵器か核兵器かわかりませんが、顔にぶち模様がある男性の捜査官が写っています。
ガイ:ぶち模様?
GM:ぶち模様が顔に入っています。何かしら薬品で焼けてしまったんでしょう。
ガイ:それはいなくなる前の写真?
GM:そうです。リンさんと一緒にニコニコと笑っています。何かの世紀末パーティの時の写真ですね。
ガイ:世紀末パーティ(笑)
GM:厚木でよくあるやつです。ごく一般的なやつですね。
バッドフェイス:パーティね。
ガイ:土曜の夜よくやってるよね。
GM:サタデーナイトがフィーバーしてミラーボールがグルングルンです。マーゲイの写真をあなたたちに渡して、「お願いします。大事なファミリーなんです」ということで懇願します。
リン(GM):「マーゲイを探してきてくれませんか」
ガイ:「その捜査官、単にいなくなったってだけじゃないだろう? やべえ事件に関わってたりしたんじゃあねえか? そこを聞かせてもらおうか」
リン(GM):「いやあ、隠し事はできないですね、ガイさんには。マーゲイという捜査官、顔にぶち模様の入った猫のような男です。非常に声帯模写や変装が得意だったことからマーゲイというコードネームで呼ばれているんですけど、非常に警戒心の強い男でして、これが捕まった、行方不明になった、となるとかなりやばいヤマを追っていたんじゃいかと思いまして、この厚木を守るものとしてはマーゲイを失いたくない。もし失われているんだとしたら仇を討ってやりたいと思うんです。以前にも拉致されかけたことがありまして、その時には近くにいた別の捜査官が援護射撃に入ったのでその時は何もおきず済んだんですけど、それ以来マーゲイの警戒心は一層強まってしまいまして、本来であればこのようなヘマは踏まないと思うのですが」
ガイ:「ほう、過ぎた警戒心が仇となったのか」
リン(GM):「わからないんです。その拉致の実行犯は顔を隠していたし、すぐにどこかにいってしまったのでどこのだれの仕業かわからないんです。そんなことがあったからずっと何年も一緒に仕事をしてきた私は心配で」
GM:カッコ16歳カッコ閉じる。
ガイ:そっか、何年も(笑) 「マーゲイほどの捜査官が失踪するとなると結構でかいヤマだぜ。これはドン山下の一味も関わっていると見て動かないと俺もおめえも危ねえかもな」
バッドフェイス:「ドン……山下……!」
リン(GM):「そう、かのドン山下が噛んでいる可能性すらあります」
バッドフェイス:「敵に回したくはないが……。ビジネスの話をしよう。報酬はちゃんと用意できるんだろうな」
リン(GM):「その話は避けて通れませんよね。かつての厚木であるならばこのような交渉をするべきではないのでしょうけれども、事態が事態です。そして、時代が時代です。上司に交渉してみる必要もあるかと思うんですけれども、胡椒10kgでどうでしょう」
ガイ:「胡椒!」
バッドフェイス:「ペッパーか。本当に用意できるんだろうな」
リン(GM):「ええ、末端価格にして100万はくだらないと言われる、あの黒胡椒です」
ガイ:「そんなものを仕入れて来れるとは、厚木警察もなかなか……」なんだっけ、風上だっけ、風下だっけ。
GM:何処に置くんだよ。
ガイ:何処に置けばいいんだっけ。何処に置けないと言うべきなんだっけ。
GM:風上にも置けない奴って言いたいの?
ガイ:違う、逆だ。置けるんだよ。風上だな。要するに風が吹くとスパイスの匂いがするってことだ。
GM:当たり前なんだよな。
ガイ:違う、そうじゃない、言いたかったのは。(※正解は「隅に置けない」でした)
GM:わかってるけど何もわかんないわ。
ガイ:「俺は(サイボーグだから)胡椒は……」まあいいか。胡椒を転売すればいいんだもんな。
GM:横流しすればいいと思います。
ガイ:横流しします。舌もサイバネ化してるんで。
GM:純度の高い刺激の高いやつじゃないとね。
ガイ:第一世代型なんで嗜好品を楽しむための感覚器官の再現度が高くないんです。
リン(GM):「これは秘密なんですが、これはある筋からの押収品でして。あんまりいっちゃダメですよ」
GM:そっとガイさんのサイバネサイバネした手にインクをぺったり付けて、念書みたいのに押しました。
ガイ:「おう、わかってるよ。俺と厚木警察署の仲だろ。秘密は守るよ」
GM:あなたたちが依頼を受けるとリンさんが「これ、あいつが好きだった缶詰です」といって缶詰を渡してくれます。
一同:(笑)
GM:なんだこれ。
バッドフェイス:あんまり生鮮食品は手に入らないからね。
GM:刑事さんとかってよく張り込みとかする時あんぱん食べるじゃないですか。厚木では缶詰を食べます。
ガイ:「おい、こりゃオーガニックマグロ缶じゃねえか。どこで仕入れたんだい、こんなもん」
リン(GM):「押収品でして」
バッドフェイス:「気軽に横流しするんじゃないよ」
リン(GM):「バロン横川の組から押収したものが余ってたんで」
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