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退職代行ってどうなのか

もう5月になった。実はあまりテレビでニュースを見ないのだけど、退職代行たるものが取り上げられていて気になった。

利用者は新卒など比較的社会人経験が少ない人、パワハラ、うつ病など精神的な理由で出社出来なかったり、退職の意思を上司や人事に伝える事が困難な人が使うみたい。

実は自分が働けなくなった2020年くらいにはこの存在を知っていたが、その時の世間の意見は「直接退職の意思を伝えられない人なんて相当ヤバい人なんじゃ無いのか?」「どうせ次の職場でも上手くいかないでしょ。」こんなものばかりだった。

実際自分も体調が悪くなってから上司とは一度も顔を合わす事なく休職し、満期となり退職した。退職代行こそ使ってないが、電話で休職を伝え、人事に繋いでもらって書類提出など退職の手続きを行い、異動、退職の式みたいなのが毎月あるのだが、それに出席して自分の社会人1社目を後にした。

手続きは自分でしたが、退職代行を利用したのとほぼ同じなので、自分は退職代行にまだ理解がある。退職までに会社の人と会ったのは支店長だけで、見舞いに家に来てくれたこともあったが、もう支店長の声も顔も忘れてしまった。

報道されていて思った問題は退職代行を使わざるをえない状況にある事を想像できるか否か。

確かに一般的には仕事は人対人なので、会社の規定に沿った退職方法を踏むべきではあり、それから外れる物に対して異端に思うのも分かる。

対して利用者の中にはうつ病にかかっており、人には想像もできない状況になっていて、とても出社なんてできない。出社を考えるだけでパニック状態になる人だっている。

追い詰められた人が利用するものなのに、世の中がそれを許さないし、利用者の気持ちが理解できないものまた分かる。

だって動けなくなるくらい体調が悪くなるなんて皆んなは経験しないし、仕事中に声が出なくなる事も普通は無い。

わからないものを嫌うのは性であり、仕方が無いけど、理解を得る行動は大事だと思うので、どうか悪い方向へ民衆の意識が向かない事を祈る。

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