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無題

砂をかき分ける

指の間から熱が逃げる

紫外線が刺さる

忘れないで

吊るされた愛を下から見上げる

光は掴むことができる

掌は遠近感を惑わす

目隠し

換気扇の音だけが響く

等間隔に並べられた空気

常に片側だけ開けられた扉

天井を押し続ける

雨のない地域にも涙は流れるのだろうか

裸足の上から靴紐を結ぶ

何者かになりたかったはずのマネキン

爪の形が気に入らない

そこにあったはずのレンズ

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