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続く坂

コロナで寝込んでいた日々が遠くなりつつあるが、咳が止まらない。
テレワークを数日してからだを慣らしたあと、今はもう毎日出勤している。このまま順調に社会復帰できるかと思いきや。私はもうあと1週間でこの職場を辞めるのである。コロナで動けなかったことが確実に影響し、来月からの職場はなんと決まっていない。

まさか、である。
上り坂、下り坂、人生は、ま坂。


𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄

こちらが一生懸命に頑張って力を尽くしても、どうしようもないことがたくさんある。誠意を尽くしても誠意が返ってくるとは限らない。自分が相手より社会的に弱い立場であれば(だいたい、体弱い非正規独身女なんて世間において強い立場になり得るのかよ?)人生の舵取りを自分自身でしているつもりが、いつの間にか他人に舵を取らせてしまうことも多い。
正直者は馬鹿を見る。真面目人間は馬鹿にされる。色々と図太い人間が牛耳る世の中だ。頑張るとか努力なんてものの前に運とかタイミングが人生握ってる。そう感じてしまえばそりゃ頑張る気も無くすわ。そんなことをぐるぐる考えるこの数日である。

かといって、不貞腐れているわけでも、絶望しているわけでもない。
今の自分の体調や感情に優しくするし許しもするから、アイツは許さないけど恨みもしないし、まあこれも運とかいって面倒なアレコレを仕方ないと受け入れることもできている。

それにしても、コロナの後遺症で悩んでいる人はどれだけいるのだろう。私はコロナ中に熱が下がらない不安と同時に後遺症、特にブレインフォグと慢性疲労症候群に対する恐怖を持っていた。結果として今、体はわりと動かせるようになったし、不調なのは鼻と咳のみで済んでいる。このくらいで済んで本当に良かったが、深刻な後遺症に悩まされている人の話を聞くと、すごく胸が痛い。他人事ではない。
いま、少し咳が長引いてるくらいでこんなに弱気になってたらあかん…とも思う。

とにかくあと1週間ちょっとで、あの苦しみから逃れられると思うと、ホッとする。
同時に「無職」「貧困」「就活」「支払い(納税)」「新たな環境」というストレスがやってくるが、そこにフォーカスしても意味ないので、のほほんとやっていこうと思う。

体を壊したのも、会社を辞めるのも、コロナになるのも、後遺症が残るのも、仕事に就けないのも、上手く生きれないのも、全部自分の責任なんてことはないのに、世間は容赦ない。人生がうまくいかないのを「そんなの自分のせいじゃん」とされる世の中の仕組み。世間の声。そうなりたくてなった訳じゃない人たちばかりだよ。せめて自分だけでも自分に優しく。いや、むしろ自分の優しさだけが自分を救う。

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