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休職日記 #39 平日の昼間、白い天井を眺める

水曜日の午後3時、自宅のベッドに寝転がり天井を眺める。2ヶ月前、休職していた際にもずっと見てきた面白くない景色だ。
なんでまたこの景色を眺めるハメになっているかというと、また再発して休職した…という訳ではない。流行り病の方に罹ってしまい自宅療養を強いられているがゆえだ。(皆さんもお気をつけて、私は心当たりが本当になくて困惑してます。)

幸い持病がないのと、若いのと、ワクチンも3回打っていたからなのか発症から5日ほど経ち症状は落ち着いてきた。明日にはテレワークで仕事を再開しようかなといったところか。

一人暮らしなので、いろいろと気を使わずに済んだのも不幸中の幸いなのだが「自宅から出るな」とのご指示なので食料品やら日用品やらのストックが底をつきそうになっていてこれが辛い。実家から食料物資は送ってもらい、不足する日用品は最大手ネット通販サービスの恩恵に預からせてもらった。

熱やら倦怠感はあるので、小難しい本などを読む気にはならず、ついぼーっとしてしまう。もちろん、こういう性分なのでぼーっとするとくだらん思考がぐるぐるする。

(今はちょっとまた休んでいるが)復職から2ヶ月ほどが経ち、なんとかやれるだけのことはやれてるかなという状況は続いている。そろそろ、残業の緩和なども出てくるかなという頃合いだろう。
職場の人手不足感は相変わらず改善されていないので、周囲の「無理しないで」という陰に陽にのメッセージはありがたくも「そして、結果的には前のようにガッツリと仕事をこなしてほしい」という裏読みが簡単にできてしまうので、このプレッシャーがなんとも心地悪くはある。

職業柄、続けていくなら今のような定時出社・定時退勤なんて働き方は無理があるのは承知している。
今の状況は、あくまで「弱ってしまったのでひとまず温室で世話をしておきましょう」という措置に過ぎず、「元気になってきましたね」となれば温室から風は吹くわ、夏は暑いわ、冬は寒いわの屋外環境下に再び出されることになる。この仕事をしていきたいなら、その覚悟が必要だ。
復職してみて、改めてこの仕事の面白さを感じたところではあるが、吹きさらしに耐える覚悟が持てるほどにこの仕事が好きかと言われれば、今は口をつぐむことしかできない。

吹きさらしで生きていくための手段の一つとして「うまく休む術を身につける」というのはある。一回ポキっと折れてみて、息抜きの重要性というのは身にしみて分かった。だが、じゃあ復職してみてうまい息抜きの仕方を身に着けたのかと言われればNoである。正直、定時後の時間を持て余している。それじゃあ、ダメなんだよなぁとか思いつつ日が過ぎている。このまま行くと、またポキっと折れる日が来るなというのは理屈で考えても直感的に考えても分かるくらいだ。

やっぱり、環境を変えてしまうのが一番なのだろうかとも思う。そりゃまあ、たかが2年と少しの間でも自分なりに築いてきたものがないわけではない。ただ、大したものでもないのも事実だ。ただ、どういう環境に変えるのかが判然とせず、これだという考えもまとまらないので勇気も出ず、行動も起こせず…まあ、ようはイジイジしてるだけになってる。いやー、よくない。

先送りにしてきた自分の課題、そろそろ向き合って片付けなくては。まあ、今は薬を飲んで寝ておこう。

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