見出し画像

休職日記 #35 復職して感じたこと

先日、元の職場に復帰した。ただ、産業医から時間外勤務の一切禁止が厳命されており、働き方は休職前と全く異なる状態だ。さらに年度変わりを挟んだせいで、いろいろと組織の改組や人の異動などもあり、わりと浦島太郎のような心持ちである。

仕事の内容は休職前から一気に削減され、1つの案件のみに関わるという形に変更された(従前は、複数案件の掛け持ちが普通であった)。9時前に出て、5時過ぎに退勤する。休職前と比べれば(表現は悪いが)ままごとをしているような心地である。ただ、そんな圧倒的に仕事をしていない状況にもかかわらず、業務を終えるとしっかりと疲れが来る。自分が病み上がりであることを痛感させられる。

人間関係で休職に至ったわけではないので、会社に出向いて仕事をすること自体はそこまで苦痛という訳ではない。むしろ、仕事内容が存外、楽しく感じられるほどである。産業医から「きちんと昼休憩を取るなど休憩も挟むように」と言われていたが、意外と仕事に熱中してしまい、昼休憩が短くなったり、こまめな休息を取り忘れたりすることも多い。昼休憩や業務終了後も無意識に「あの資料は、どうしようかなあ・・・」などと仕事のことを考えてしまい「いかんいかん、きちんと切り替えないと」となる始末である。以前の働き方が染みついているというのか、キープしながら仕事をするということに慣れていないせいか、あいかわらずアクセル全開で仕事をしようとしてしまい自省してばかりだ。

そのくせ、しっかりと疲労感は来るので不思議な感覚である。朝も、正直言えば起きるのはしんどさがないわけではないし、金曜就業後の開放感はなかなかだ。自分のことながら、仕事がやはり辛いのか、逆に楽しいのかよく分からない。

職場の人にはとてもよくしていただいている。復職1日目の際は、幾人も声をかけてくださったし、対応もいたって普通だ。ありがたい限りである。
一方で、相変わらず激務の部署なので、周囲は”よく働いている”。すぐ横で、あきらかにバタバタしているのに、自分だけ緩く仕事をさせてもらったり、定時になってそそくさ帰らせてもらっているのは結構心地が悪い。変に共感性が高いというか、自他の境界がはっきりしていないというのか、そういう自分の性格特性が悪い方向で出ている。

ここで無理をして、再び戦線離脱となるのは、絶対に避けたいところだ。アクセル全開にしない仕事の進め方と鈍感力を身につけたいと思いながら、これを書き終わったら、きちんと仕事のことはいったん忘れよう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?