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休職日記 #37 頑張りとムリ

復職して数週間が経った。元の職場へ復帰、仕事内容も休職前と変わらずだが、残業厳禁という状況が続いている。仕事自体は、やはりストレスを感じることもあるが、まあやりがいがあるし、楽しんでやれてはいる。

ただ、適応障害から全快したという訳ではなく、病み上がりの身に過ぎないからなのか、心身が疲弊するようなこともなくはない。
休職前は(労働基準法の範囲内で)それなりに残業をしていたし、仕事量も今とは比べ物にならない程度にはやっていたので、それに比べれば現状は、はるかに負荷は少ないはずではある。従前のエネルギーの使い方を100とするなら、今は60~70くらいのエネルギーで済むはずだと思う。
ただ、その60~70ですら、わりと終業後はヘトヘトという日もあるし、ちょっと嫌なのは、やや不眠の気が再び出てきたことだ。今日も5時前に目が覚めてしまった後、寝ることができなかった。

やや気張りすぎているという感もなくはない。職場において環境調整はされているわけだが、3か月弱のブランクもあり、いろいろと仕事の勝手を忘れていたり、あるいはまだ頭がフル回転できるわけではなかったりするのか、どうしても業務効率として悪い感じがしていた。
しかも、その中で残業時間規制があり、それまで残業時間を含めてやればいいと思っていた業務を業務時間内に何が何でも処理しなければならなくなった。

冷静に考えてみれば、別にスケジュール的に難しい話でもないし、そんな無理をしなくても業務時間内で収めることはできるはずなのだが、どうも業務進行のスピード感や効率性が休職前を基準にしているせいで、今の自分にとってやや無理のある業務進行を勝手に自分で課して、勝手にやっている面は多分にあるのだろう。

ようは、全快していないから以前のような力の出し方はそもそもできないし、それなのに以前のような力の出し方をして勝手に疲れ果てているというだけなんだろう。阿呆である。

ただ、気持ちとして仕事(しかも思い入れもある案件)にはできる限りのエネルギーを注ぎたいし、自分ではあくまでも「頑張っているだけ」というつもりなんだろう。でも、その「頑張り」は、心身にとっては既に「ムリをしている」の範疇に若干入っている。
「頑張り」の枠内、あるいは「頑張り」と「ムリ」の間くらいにとどめる術を身に付けないと・・・とまた変に焦っている自分がいる。

ゆっくりと、徐々に、でも確実に「頑張り」と「ムリ」の塩梅を身に着けていけばいい、そう自分に言い聞かせる。

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