スパダリ現る

わたしは初恋を15歳で迎えた時から、色恋が、男女交際が超好きで。
好きな人ができただけで「人生たのしいいいいい！！！！」ってなるし、付き合えたら「幸せすぎて死ぬうううううう」ってなるし、なんというか脳がスパークする感じがたまらなく快感だと思っている。

けれど色恋活動をしていくうちに「恋って快楽よりも圧倒的にツライのほうが勝つ・・・」と思うようになった。

普通に学校に通ってみんなと同じくらいに社会人になるような王道ルートを歩いてきた人は大体21歳くらいが拗らせポイントだと思っている。わたしがまさにそうなんだけど、周りを見ていてもそう思う。

わたしの拗らせ方は
「とにかく男がいないと、恋していないと生きていけない病」
「寂しさや不満を相手にぶつけると嫌われる可能性があるので、何も言わない代わりに浮気をして心のバランスをとる病」
「今日で別れるかも、と毎回思いすぎて勝手に病んでくる病」
だった。

特に、「今日で別れるかも、と毎回思いすぎて勝手に病んでくる病」はすごかった。
普通に楽しく過ごした日だとしてもそう思ってしまう病気だった。
いくら好き同士といえど他人だから、完璧にマッチすることなんてないから、仕方ないんだけどね・・・。
相手とすれ違って変な雰囲気になった時に「今日のこういう時間がチリツモになっていつかふられるんだ・・・」と思う。実際チリは積もる。

そんな超絶ネガティブなわたしだけど。
今の彼とはなんだか別れないような、一生添い遂げそうな気がしている。

と思うくらい史上最強に伸び伸びした自分がいる。
今までの恋人たちにも気を遣わず伸び伸び過ごしていたと思っていたけれど、それらを超えるほどに素の自分で過ごせている。

というのも、彼はわたしに対してどんなことも面倒くさがらない。

わたしはめちゃくちゃ喋る女、口から文化祭だけど実際に話していてもラインだとしても全ての言葉を拾ってくれるしいい反応を返してくれる。
わたしは一度にいろんなことを考えているのか、話の脈絡もなければ突然話が変わるし話のスピードもめちゃめちゃ早いけれど全てついてくる。
たまに、ばーーと喋ったあと「わたし喋りすぎてうるさい？」となるのだけれど、「うるさくないし、そのマシンガントーク聞いてるの全然苦じゃないよ」と言っていた。
スパダリ・・・！！！！！

見せていない汚い部分もない。

胃が弱いのか、デカイげっぷが止まらなくなるときがあるのだけれどそれも全て聴かせてるし（出たげっぷについてコメントもある）、
お腹壊していたときにパンツについていたうんち（多分おならと一緒に出た）を見て以降「海己ちゃんすぐうんち漏らすからねー」と言ってきたり、
おならもよくでるから嗅がせるし握りっ屁をするし、鼻くそも耳くそも目ぐそもヨダレも全部彼でふいている。
トイレをしていると基本入ってきて出てきたものを見て満足そうにしている（トイレに座っている姿が面白いらしい）。

わたしに対しての感度が高すぎて、いつも笑ってしまう。
さらには妹からも「お兄ちゃんみたいな人（優しくてかまってくれる）と結婚したい」と言われているらしい。何人もの男と付き合ってきた結果そうなるのすごい、そんなことあるの？？？

そして最近「それ、意外とできるようでできない人多いよなあ」と思うところでなんだか改めて関心してしまうところが増えた。
むしろ男女交際でも夫婦生活でも絶対必要な能力だと思う。
それは・・・

話し合いができるところ！！！！！！

これ、まじで出来る人意外といなくない？！
わたしの周りのカップルでも結構いるのだけど、
怒ったら拗ねて話しかけても無視するとか、
こっちが怒ってることに対して茶化されるとか、
ただの言い合いになったりとか
そんなんばっかな気がしている。
まさにうちの両親は　話し合いたい父　VS　感情的で臭いものに蓋をする母　でいつも話し合いができていなかった。

まあでも仕方ない。そもそもちゃんと話し合おうという風にどっちかが持ちかけなければいけないし、問題点と要点と解決案をまとめたりしないとただの文句の言い合いになるのが普通だと思う。
あとは相手が感情的で問題解決能力が低くて話し合いができないタイプだったら無理。

そんなわけだからわたしは昔から恋人とヘビーな話になるときは
①自分か相手が感情的になっているときは話し合わない
②言いたいことは文にしてまとめる
この二つを徹底しているのだけど、

①の時点で感情的になって機嫌が悪い期間が長いと
機嫌が直った時点で「やっと直った・・・また掘り返して殻に籠られてもやだからもういいや・・・」となってしまいがちだったりする。
時間がたつとどんどん言えなくなってくるし、話し合いにはスピードも大事だと思う。

その点彼はほぼ感情的になることはないけれど感情的になったときは、寝たら冷静に戻っていて話が早いし、
わたしは彼が寝てる間にPCで提案書ばりに本気で話し合いたいことの資料を作っていたりして、冷静になってから見せるとちゃんと理解してくれて解決できたりする。

そのことに関心するようになってから、「とんでもなくいい男を見つけてしまったのかもしれない・・・」と思ったし、これから先どんな問題が起こってもどうにかこうにか仲良くやっていけるんじゃないかと思っている。