「海馬万句合」第3回開催のお知らせ

< 概要 >

「海馬川柳句会」運営の海馬の(ほぼ)個人選による川柳イベント(2021年第1回、2022年第2回にひきつづき、3度目の開催)。今回は、題「界」の選を、川合大祐さん(第2回海馬万句合大賞受賞者)にご担当いただきます!

題(4題)
① くりかえし
② Straight, No Chaser (Live [Tokyo]) ―Thelonious Monk  
  
https://www.youtube.com/watch?v=S9QQbqupGe0&ab_channel=TheloniousMonk-Topic
③ 小町が行くぼくは一本の泡立つナイフ/石田柊馬
④ 界 (川合大祐[第2回海馬万句合大賞受賞者]選)

・ 出句は各題5句まで
(ただし、5句までなら何句でも可、1句のみでもOK。また、一つ、二つの題だけでの参加も可)。

・ 投句先:
umiumasenryu@gmail.com
メール本文に、題と句、および、名前(ペンネーム可)のみを記入(宛先やあいさつなどは省略)。メールの件名は、「海馬万句合第3回 投句 [名前]」とする。〆切までは、投句し直すのも可、その場合は再投句であることを明記すること。

・ 締切2023年9月15日(金)23:59

・ 入選した作品については、海馬作成の選評に掲載する他、選評を読んだ方が作者名を付記した上で自由に引用可能とする(公開を希望しない作品は出句を避けること)。

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 2022年から夏季に開催している川柳イベント「海馬万句合」第3回を開催いたします。
(「海馬万句合」初回については、以下のnote記事をご覧ください。
   「海馬万句合」初回―選句結果(作者名あり):
     https://note.com/umiumasenryu/n/naa11e25050d5
   「海馬万句合」初回 大賞句、および、感想・評・コメント大賞発表:
     https://note.com/umiumasenryu/n/n7bd0b71f15ab 
 「海馬万句合」第2回については、以下のnote記事をご覧ください。
   「海馬万句合」第二回ー選句結果(作者名あり):
     https://note.com/umiumasenryu/n/n5c9838385e8a
   「海馬万句合」第二回 総評:
     https://note.com/umiumasenryu/n/nc5ba4395c34f
           「海馬万句合」第2回 大賞句&コメント大賞発表
               https://note.com/umiumasenryu/n/n86ee8654e405  )

「海馬万句合」は、海馬こと湊圭伍が一人で選をつとめるイベントです。現在の通常の川柳句会では複数の選者が題ごとに選を担当するところを、このイベントでは川柳の源流に当たる「川柳評万句合」をイメージして基本、海馬の個人選としています。選に偏りが出るのは必然ではありますが、その点を含めて楽しんでいただければ幸いです。

投句方法は、 umiumasenryu@gmail.com 宛てのメールで、締切2023年9月15日(木)までに、以下の題で句を送っていただきます(各題5句まで―ただし、5句までなら何句でも可、1句のみでもかまいません。また、一つ、二つの題だけでの参加もOKです)。

題(4題)
① くりかえし
② Straight, No Chaser (Live [Tokyo]) ―Thelonious Monk  
   
https://www.youtube.com/watch?v=S9QQbqupGe0&ab_channel=TheloniousMonk-Topic
③ 小町が行くぼくは一本の泡立つナイフ/石田柊馬
④ 界 (川合大祐[第2回海馬万句合大賞受賞者]選)

メールには、題と句、および、名前(ペンネーム可)のみを書いてください。宛先やあいさつなどは省略でお願いいたします。メールの件名は、「海馬万句合第3回投句 [名前]」でお願いいたします。〆切までは、投句し直すのも可としますが、その場合は再投句であることを明記してください。

選評の公開スケジュールについては、投句数により変動すると予想しますので、投句締切以降にTwitterやnoteでお知らせします。

若干の説明(第2回より変更はありませんので、以下は第2回の要項からの転載です):

・ 記名・無記名について
「メールだと作者が分かってしまう」というご意見があるかと思いますが、そもそも句会を無記名(匿名)で行うのが現状は基本だとして、そこにこだわることが本当に意味があるのか。無記名の利点があることは知していますが、じゃあ、記名で行うことの利点はないのか。このあたりの検証を含めて、あえて記名で始めたいと思います。和歌の「歌合」や「詩のボクシング」のように、競技性がありながら、作者名が分かって判定を行うイベントはありますので、それほど無理な試みではないでしょう。

記名で行う最大の問題点は、選者がえこひいきしたりする、そこまでいかなくても、客観的に句を読めない可能性がある、というところだと思います。が、それは最終的に選者の責任として、参加者に批判してもらえばよい話なので、とりあえずよしとします(実際やってみて、うまく行かないな、となる可能性はもちろんあります)。

・ 出句数について
各題5句まで、という分量ですが、まあ、適当です。ですが、1句出しや2句出しだと、投句者はどうしても「狙い」にいってしまう気がします。そうではなくて、題でそれぞれが自由に遊んだ結果を提出してもらったほうが楽しい句が集まりそうなので、たくさん来るとありがたい、ただし、あまりに雑なものを100句、200句と送り付けられてもこまるので、とりあえず5句、というわけです。いろいろな角度から、題を、また川柳を突っついた句が集まると楽しそうです。

・ 選句数について
いただいた句からどの程度の数を選ぶかですが、「万句合」と半分冗談で江戸時代の前句附イベントから句会名をつけたこともありますので、『誹風柳多留』の元になり、ひいては川柳の元となった「川柳評万句合」の初回に倣いたいと思います。

ちなみに、「川柳評万句合」の初回興行では、207句の投句数で、選句されたのは13句のみ。選句率約6%の狭き門でした。現代の川柳句会の選句率は一般に、これよりかなり高いと思われます。初期柳多留の句の質の高さはよく言われますが、投句数が少ない頃から無理に多く選ばずに厳選したことがその理由の一つなのではないかと推測します。

・ どんな川柳がよいか
Twitterの「海馬@現代川柳」アカウントをさかのぼっていただければ、海馬が考えるよい川柳が1句ずつつぶやかれています。あくまで個人の好みによる選句ですので「これがいい川柳だ!」などと思わないで結構ですが、「ふ~ん」程度でいいので、ぜひ参照していただければと思います。

ただ、掲載されている川柳は、現在までの川柳から選んだもので、これからの川柳がそのままでよいと選者が思っているわけではないことも付記しておきます。つまり、これまでの名句・佳句についてある程度認識を共有したうえで(少なくても選者側の考えを分かっていただいたうえで)参加いただいたほうが、投句者側も選者側もムダが少なくてよいかな、と。

そのうえで、「海馬」アカウントに載せている川柳はツマンねえ、おれの、あたしの書く川柳のほうがオモロい!という、とんでもなく図々しい態度も「大」歓迎します。

気合が入っている人は、小池正博編著『はじめまして現代川柳』(書肆侃侃房)を解説も含めて通読されることをオススメいたします。現代川柳の書き方が脳内にインストールされますよ。さらに、桒原道夫・堺利彦編『近・現代川柳アンソロジー』(新葉館出版)で、近・現代川柳史を見渡しておけば無敵(?)です。

え?『はじめまして~』も『近・現代川柳アンソロジー』も読んじゃいましたか。もっと何かを、という方には、「川柳スープレックス」の飯島章友さんによる記事「【現代川柳にアクセスしよう】現代川柳発見」http://senryusuplex.seesaa.net/article/480328783.html
をご参照ください。

また、2021年度からは刺激的な川柳句集が続々と出版されています。書店・ネットで探してみてください。

・ 題について
詠み込みありも、なしも可です。また、題の解釈は自由です。題と作品の関係も考慮しますが、それほど厳密ではなく、なんとなくのつながりが選者に感じられたら、それでかまいません。

逆に、ベタつきの説明句はとりません(と宣言してとってしまったら恥ずかしいですね。その場合はぜひ選者を叱ってやってください)。

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問い合わせ: 海馬 umiumasenryu@gmail.com
海馬Twitterアカウント: 海馬@現代川柳 @umiumasenryu

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