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お母様

母は自分を肯定してくれる新しいパートナーを得てから私への干渉が大分マシになったものの

未だに満ち足りていないように見えるのはなぜだろう?

彼女はいつもパートナーや友人には「子や嫁、婿から大事にされ良い関係を築いている自分」、自分の子や嫁、婿には「パートナーからこんなにも愛されている自分」を大げさにアピールする

そして全方位に1番自慢したいのが「娘と仲が良い自分」「娘から大事にされている自分」なのだ

つらい

現実は私が100パーセント母を好きでないことが彼女にはうっすら伝わっている

そして残りの数十パーセントまでも何とか自分に屈服させようとあの手この手で仕掛けてくる

つらい
もう数十年もだ
先週もとてもつらかった

母はずっと兄の自死のことを「自分にはどうにもできなかった」「仕方なかった」「あの子はあそこまでの運命だった」などと言い続け

その度に私は嫌悪感を抑えながら(心の恢復の過程なのだろうと)肯定せざるを得なかったが

最近パートナーができてからどういう心境の変化なのか「私がダメ親だった」と初めて言うようになった

そこで娘の私から「お母さんのせいじゃないよ」の一言を期待しているのは分かっているのだけど

どうしても答えられない
意地悪ではなくて本当に言葉が詰まって出てこない

望み通りの言葉が返ってこないので
母はその後も「私はダメ親だった」「もっとしてやれることがあった」と投げかけてくる

他の兄弟はみな遠くに逃げ
私は母から逃げられなかったけれど

残りの数十パーセントの大事な部分はどうしても売り渡せない

母はそれでも私が彼女の全てに屈服し「真のお母様」と心から敬うまで諦めることはないのだろう

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