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【エッセイ】人間らしさとは身近にあるものかもしれない

 炊飯器の蓋が近頃、開いてしまう。今日は炊飯中に開いてしまったらしい。そして、そのまま炊き上がってしまったらしい。一部、生米みたいになってしまっていた。 自分の人間らしさのようなものを感じた。

 一部、生米みたいになってしまったごはん。お水を入れてまた炊いてみた。おかゆみたいになった。おいしい。

 上記がメモされていました。

 人間らしさと言っても、なにを以てそうとするのかは難しいのかもしれない。

 等身大の人間を物語に書くことも簡単ではないと思う。私は、人間らしい人間を物語に書きたい時もあるし、そうではない時もある。それは理想だと言われても、その理想を物語として書きたい時もある。物語には無限の可能性を残したいと思っているからだ。

 物語に限らないのかもしれない。絵、音楽、工芸品など、様々なものにおいてひとは人間らしさを表現することが出来ると思う。多くの素敵なもの、美しいもの、ひとの心に残るものが、これからも世界や自分にとっての身近なところで沢山生まれて行くことを願っている。

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