【エッセイ】帰り着く思い
人の中に私はいつか帰りたいのだと思ったのは最近のことだ。私はずっと、自分を助ける者は自分でしか有り得ないと思っていた。何の根拠もなく、そう信じていた。自分あってこそ自分は光を見付けられるのだと考えていた。その考えも間違いではないだろう。自分自身というものが確立していてこそ得られるもの、気付けるものも多くあるだろう。だが、長いような短いような自らの人生をふと振り返って思うのは、私は隣に立ってくれる恋人や傍にいてくれる友人の中に自分を見出し帰りたいのだと気が付いた。私の言葉、私