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お化粧はお好みで

今回のnoteはやや不謹慎と思われるかもしれないですが、広い心で読んでいただけれは幸いです。

92歳で施設に入っていたんですが、だんだん弱ってきていた祖母。年齢もあり入院治療はしない事にし、自分の娘(私の母)にみとられて穏やかな最期を迎えたあとの話です。


一昨年の夏、祖母が亡くなったときのこと。自宅に戻ってきた祖母を、葬儀業者のスタッフさん達がきれいにして送られる準備をしてくれた。

女性スタッフさんが「これからお顔にお化粧をさせていただきます。お化粧はしっかりめか、薄めかどちらがよろしいでしょうか?」と訊いてくれた。

元気だった時の祖母は口紅を塗って眉を少し描きたすくらいのナチュラルメイクだったので「薄めでお願いします。」と答え、お化粧の程度まで配慮してくれるとは、さすがおくりびとの仕事やなぁと嬉しく思った。


「できました、お化粧の具合はこれでよろしいでしょうか?」

見ると祖母の頬にはピンクのチークがばっちり塗られ、唇には赤富士のような口紅がつけられていた。。
「あ、いいです、ありがとうございます。」と言いながら、これしっかりめでお願いしてたらどうなっていたのだろう、と思ったのだった。


この時、他にも色々面白いエピソードがあるので(不謹慎の極み)また書けたら書こうかな。

本を読むのが好きだったおばあちゃんが、どうにかして天国で読んで笑ってくれてるといいな。


#おばあちゃん   #家族 #おくりびと