整形の先の、宇宙人。

整形クイーンのヴァニラさんという方のインスタグラムを見た。
インスタのヴァニラさんは、自身の顔を更にアプリで加工している。
加工した姿は、本人の理想、なりたい姿だ。

たしかヴァニラさんは、フランス人形になりたかったはずだ。しかし、インスタで加工されたヴァニラさんの目は、フランス人形よりはるかに大きい。目がとてつもなく大きく、アゴがとてつもなく小さい。
お人形というよりは、昔から映画で描かれてきた宇宙人に似ている。

かつて、映画の宇宙人を見て、我々は「奇妙だ」と思うことはあっても、「キレイだ」と思うことはなかった。それが今、美の追求に命をかけている女性が目指す姿が、宇宙人に似てきている。

もしかすると、文明や技術だけでなく、美的な価値観においても、「宇宙人っぽい」というのは、ススんでいる価値観なのかもしれないと、私は美に対する認識を、改めはじめたところである。

そしてこれからの時代は、整形しすぎて体にダメージが出るやり方ではなくて、仮想の仮装で、誰もが「なりたい自分」として生活できるようになっていくんだろうな、と思う。

そういう時代になったら、私は自分の姿より「美しい自分」に仮装するのではなく、ゆるキャラか何かになるような気がする。なんとなく、人間の姿を辞める者が続出しそうな気がする。

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