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若手にリスペクトと嫉妬を感じたら

ごく平凡な人生を送っている私は、自分と別世界で活躍する人が自分よりはるかに若いと知って、憧れや嫉妬を感じることがよくある。
つい最近も、彼女がこの春新卒で就職する学生だと知り、衝撃を受けた出来事があった。

数ヶ月前にテレビの無い生活になってから、朝の支度時間のお供がVoicyになった。

Voicy(ボイシー)とは、ラジオやPodcastのような音声配信プラットフォームだ。

その中の「ながら日経」というチャンネルがある。
10分前後でその日の日経のトピックからニュースを音声で伝えてくれるのだ。
朝の忙しい時間に、手や目をとめてニュースをチェックすることができなくても、スキンケアや着替えをしながら聞けるそれはとても便利で、私の生活にすっかりフィットした。

アラームを止めてまだぼんやりした意識の中、ながら日経を再生して頭のスイッチを入れるのが朝の日課だ。

ながら日経のパーソナリティは曜日替わりで、ニュースの前後に挨拶や話題のテーマのフリートークをする。どのパーソナリティも聞きやすい明るい声で感じが良い。
フリートークの内容には個性があり、無意識に聞いていても自然と一人ひとりを少しずつ認識していく。

そしてこの出会いと別れの季節、火曜日のパーソナリティだった“ちはる”さんが卒業すると発表された。
なんと、この春から新社会人だという。

ながら日経ビギナーの私は、パーソナリティの皆さんはプロのアナウンサーとか、人前で話すことを生業としている人たちばかりだと思っていた。
(そのくらいクオリティが高い。)

最後のちはるさんの放送によると、大学院を卒業して、希望していた企業で世界に情報を届ける仕事に就くらしい。
そして彼女はこれまで、ながら日経で話すテーマを図書館で練ったり、プロデューサーに相談したりしながら、海外の話題を提供することで個性を出そうと工夫していたそう。

大学院まで進学しようと思うほどだから、きっと勉強熱心な優秀な方なのだろう。
そして学生のうちに、立派なキャリアをスタートさせている。

素直に、自分には無いものをたくさん持っていると思った。
私の学生時代の有意義さは、ちはるさんの何%ほどだっただろう。

もちろん何が有意義か、は人それぞれで、決まった正解はない。
私はどちらかというと友人関係に時間を費やして学生期間を満喫したタイプだ。
そのような時間の使い方は今ではできないし、たくさんのことを吸収できた大切な期間だったと思う。

ただ、勉強することの重要性が身に沁みる今となると、コレというものを見つけてとことん勉強したり、自信を持って人に話せるような実績を作ったりする学生生活を送っていたら、今とは違うキャリアを歩んでいたかなと思う。

この春、私は今の仕事で3年目を迎える。大きな変化を迎える予定はない。
ここ数年は、4月というものが私にとってはただの期初でしかなくなっている気もする。

そんな時に、ちはるさんへのリスペクトと嫉妬は、私の小さなエンジンの燃料になった。

仕事を続けていくのは大変だ。でもただ続けるだけでは去年とさほど変わらない1年をまた送るだけだ。
新社会人になったあの時のように、新しい仕事に挑戦したあの時のように、ステップアップする気持ちで日々過ごそう。

他人と過去は変えられない
変えられるのは、自分と未来
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