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血生臭い歴史を持つ世界遺産Tower of London:ロンドン塔 2009 (ロンドン、英国)

英国に来たからには、一度は訪れなければと思っていたのが、ここTower of London(ロンドン塔)。英国の歴史が詰まったこの場所は、世界文化遺産として登録されています。

Tower of London住所 : St Katharine's & Wapping, London EC3N 4AB

現地でもチケットを購入できますが、オンライン購入だと割引があります。

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日本人がテレビでロンドン塔を観るとき、15世紀後半にエドワード4世の二人の息子であるエドワード5世幼王とその弟リチャードが幽閉された後行方不明となった事件(150年ほどたってから白骨化して見つかった。)や映画「ブーリン家の姉妹」のアン・ブーリンさんの処刑の話、そして、その後の幽霊目撃情報などが大きく特集され、牢獄や処刑場のイメージが強いかもしれませんが、ロンドン塔の歴史は、幅広く、城、要塞に始まり、王立造幣局や銀行、動物園、天文台などというように、1000年近い歴史の中のそれぞれの時代を、多彩に担ってきました。

造幣局には、アイザック・ニュートンが勤めていましたし、動物園が閉園になった際には、ここの動物たちがリージェンツ・パークに移され、今のロンドン動物園になりました。

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入るとすぐに、ヨーマン・ウォーダーズ(ロンドン塔の衛兵隊)による英語ガイドツアーもあります。中は広く、いくつものタワーがあるので、見どころを知りたければ、このツアーに参加するのもありですし、ショップにて、日本語のオーディオガイドをレンタルすることもできます。

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中央に位置し、王家の武器などを展示し、今は博物館として開放されているホワイト・タワーや、巨大ダイヤモンド「カリナン」が展示されているクラウン・ジュエルのあるウォータールー兵舎は、とても人気です。

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ビーチャム・タワーでは、牢獄として使われていたときに、投獄されていた囚人たちが、石壁に残した文字や図柄を見ることができます。

ソルト・タワーでも、投獄された人たちが名前を刻んでいた壁があります。

この他、実際に使用されていた数々の拷問器具を展示したウェイクフィールド・タワーや、名前からしてどうなの?と思うブラッディ・タワー(ここに最初書いた、2人の王子が幽閉されました。)などがありますが、私が関心があったのは、ワタリガラス(raven)!!

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「6羽のカラスが城砦を去ると、王国もロンドン塔も滅びる」

そういった伝説が今も残り、ロンドン塔内の緑地スペースで、予備を加えた7羽のワタリガラスが飼育されているんです。飼育には専門の「レイヴン・マスター(ワタリガラス専門家)」がいます。

しかも、下の写真のように、ロンドン塔から出ていかないようにと羽の一部を切られています。これ結構かわいそうなんですが、こういうの動物愛護の人たちは言わないんですねー。英国王政つよっ!

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カラスって、不思議なんですよねー。悪のイメージなんだけど、英国では、こんな風な待遇をうけていたり、日本でも八咫烏という日本神話に登場するカラスがいますもんね。善なのか悪なのか、カラス面白い!

ちなみに、怖い経験好きな方には、Tower Twilight Toursという夜のガイドツアーもあります。(私、絶対いやぁぁぁぁ!)

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