株価暴落のとき、かんがえること
以前、こういうことを書いた。
これは、昨日かいた物語と倫理について、とつながっている気がする。
ひとは簡単に数量や功利や損得でものごとをはかりがちで、徳というものをわすれてしまうと、たんなる計算機械になってしまう。
ほんらい、ひとは道徳的なものがすきなのだ。
もっとかんたんにいうと、ひとはがんばったひとが報われ、ずるいひとが罰せられるはなしがすきなのだ。
そして、混乱のなかでのヒロイズムや、たったひとりの高潔な人間に感動する。では、高潔さをつらぬいて、なにひとつむくわれず不幸になるひとがいたらどうだろうか。
それでもぼくはそれに感動するだろう。なぜならその物語は、究極的には、
「内発的な動機で生きよ。自分の倫理をつくれ」
というメッセージを発しているからだ。
そして物語はそれがいかに難しく、いかに複雑かをかたる。
物語における倫理というのはじつはそういう単純なことなのかもしれない。
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