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戦争がすべて数字に見ゆるひと魚のいないアクアリウム


▼二度とはしゃぐな


何年か前から、少ないながらも投資をしている。
以前この記事を読んだからだ。


いろいろ書いてあるけどまとめると、

・資本社会では人口が増えると消費が増える
・世界経済はふくらみつづける
・世界経済と連動している投資信託を毎月積立で買い続ければもうかる!
・世界経済が終わるときは投資とか人類レベルでやばいのであきらめろ

めちゃめちゃ納得したのでそれからちょっとずつ積み立てていた。
いわゆるドルコスト平均法というオーソドックスな投資だ。

そうすると、過去に株で全財産を失っていたときの自分の行動がいかに間違っていたかを痛感した。
株が上がったら買って、下がったら売っていた。これは完全に間違いだ。
あたりまえだけど、スーパーで買い物するときは安いものを買う。高いものを避ける。そんな当たり前のことができていなかったのだ。なぜか株になると認識がバグる。

コロナや戦争で、ある種の株が上がったり下がったりすると、「あ、いま買うべきだな」「売るべきだな」というのがちょっとわかったりする。
投資関連のブログなんかもそういう話を永遠にし続けている。
そういうのを読んでいて、ふと、考え込んでしまった。

リーマンショックを予想して大儲けした実話をもとにした映画「マネー・ショート」のなかで、大暴落する市場を見て、逆張りしてたファンドの人たちが「やった!大儲けだ!」とはしゃぐ。そのときに一人のファンドマネージャーが真剣な顔で言う。

「失業率が1%上がれば四万人が死ぬ。二度とはしゃぐな」

数字のうしろには人間がいる。何でもかんでも数字や確率に還元していくと、そのことをわすれてしまう。

人はわかりやすい数字の前で、すぐに共感することを忘れてしまう。
経済や資本を否定するつもりはないが、数字を扱うまえに、その背後に体温を感じられるような訓練が必要なのかもしれない。


▼引っ越しの記録 その3 なんてこった……

まさかの事態が起きた。
朝、不動産屋から電話。

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