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勉強会を開催して感じたスキルアップにつながる3つのメリット

ここ1年ほど、エンタメ感覚で会計を学ぶことができる、大手町のランダムウォーカーさんの「会計クイズ」にハマっています。
先日、その会計クイズで学んだことを伝える勉強会を行いました。

私のように、何かを学んでいる人が勉強会をするメリットは3つあると思います。

1つ目は、伝えることを意識することで、インプット・アウトプットの質が上がること
2つ目は、人に伝えることで自分のよい点・悪い点がわかり改善できること
3つ目は、参加してくれた方からフィードバックがもらえ、なにより喜んでもらえること

です。

相手に喜んでもらえ、自分も勉強になるなんて最高ですね^^

参加した方から、

「おもしろかった」
「また参加したい」

と言っていただき、さらに勉強しようとモチベーションがアップするのも、勉強会を行うメリットだと思います。

なぜ勉強会をしようと思ったのか、どんな内容だったのかを書いてみたので、「会計クイズやってみよう」とか、「自分も勉強会やってみようかな」といった、何かのキッカケになれば幸いです!

会計クイズ勉強会を開催したキッカケ

同じコミュニティ(Nサロン)のメンバーから、

「ポイントが理解しきれていない・・・」
「参加したいけど、問題が難しくて参加できない・・・」
「何からやればいいのかわからない・・・」

という、悩みを聞いたのが最初のキッカケでした。

ちょうど年末の期末テストに向けて過去問(約130問)のポイントをまとめた資料をつくっていたこともあり、簡単な勉強会を開催してみました。

結果、シェアした資料を使って期末テストで高得点を叩き出すメンバーが出るなど、思ったより好評で、

「もっとやって欲しい」

と、リクエストをいただき、大手町さんからも

「初心者向けの勉強会をやってもらえるとありがたい」

と言っていただいたこともあって、勉強会に挑戦することにしました。

会計クイズ勉強会のテーマ

今回の勉強会は、

「会計クイズ初心者が会計クイズを楽しめるようになる」をゴールとして、内容を考えました。

・初心者にもわかりやすく、馴染みがある
・会計クイズに挑戦しやすくなる

ことを軸に考え、「業種の特徴を押さえる」ことをテーマとしました。
扱ったのは、「鉄道会社」、「新聞社」です。

会計クイズの優れた点は、楽しみながら企業(ビジネス)を見る時の引き出しを増やすことがことができる点にあります。
企業(ビジネス)を見る時の引き出しが増えると、投資や仕事のキャリアップに活かすことができます。

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例えば、ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランド。
みんなが知っている超有名企業ですが、以前の私は、「ビジネス上のポイントはどこか?」と言われても、それほど多くのポイントを思い浮かべることができませんでした。

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そこで、今回の勉強会では、まず「業種ごとのバランスシートの特徴」を押さえてもらうことで、企業(ビジネス)を見る時の引き出しを増やしてもらうことを目指しました。

会計クイズ問題(オリエンタルランド)

アセット型ビジネスを行う「鉄道会社」の説明に入る前に、まずウォーミングアップとして、同じアセット型ビジネスを行う「オリエンタルランド」のバランスシートを当てる問題を出題しました。

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このnoteを読んでくださっている皆さんも、ちょっと考えてみてください。

(解答・解説はこの下にスクロール↓)








会計クイズ解答と解説(オリエンタルランド)

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答えは合ってましたか?

会計クイズを楽しみながら解いていると、いつの間にかこのように引き出しが増えているのを実感することができます。

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では、オリエンタルランドの解説です。

オリエンタルランドは、ご存知の通り、

・ディズニーランド
・ディズニーシー

の2大テーマパークにホテルなど、多くの自社設備を保有するアセット型ビジネスを展開しています。

また、ファンがとても多く、国内だけでなく海外からも非常に多くの方がディズニーランドやシーを訪れるため、収益性の高い優良企業としても有名です。

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アセット型ビジネスの特徴は、前述の通り、自社で土地や建物などの設備を保有している点にあります。

そのためバランスシートでは、「有形固定資産の割合が多い」という点が、特徴として表れます。

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他にアセット型ビジネスを展開している業種としては、

・鉄道
・電力
・携帯キャリア

などのインフラを提供している業種がその代表例としてあります。

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次にオリエンタルランドの収益性の高さについてです。

まず、オリエンタルランドの顧客は個人が中心です。個人の決済手段は基本的に現金、またはクレジットカードが多いため、バランスシートの売上債権の割合が小さいという特徴が表れます。

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また、オリエンタルランドの当期純利益率は2019年3月期で17.2%と非常に高く、902億円を稼いでいます。
そうした多額の利益を毎年安定的に稼いでいるため、株主に配当を行った後の残りの利益が、利益剰余金として純資産に7000億円も積み上がっています。

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なぜ、これほど多額の利益剰余金を貯めているかというと、オリエンタルランドは「キャッシュフロー経営」を掲げており、稼いだお金をパークに投資することで、「より魅力を高め、より多くのお客様に来ていただく」ことを目標としています。

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昨年、ディズニシーに「ソアリン」という新しいアトラクションがオープンしましたが、その後も大規模な投資を予定しています。
利益剰余金をこうした投資に回すことで、パークの価値を高めているのが理由の1つです。

また、ディスニーランドやシーが好調といっても、2011年の東日本大震災のように不測の事態が起こり、経営に悪影響を及ぼす可能性はゼロではありません。
そうしたリスクが現実になり、収益が落ち込んだ場合でも、利益剰余金の一部を現金として確保しておくことで、不測の事態が起きても企業価値を継続的に高めていくことができるようにしているというのが2つ目の理由です。

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最近、コロナウイルスの影響で約2週間のパークの閉鎖が決定されましたが、こうした不測時に備えた現金を確保しているため、一時的な収益悪化にも動じることなく、大局に立って先を見た経営判断をすることができます。

勉強会をやってみた感想

オリエンタルランドでウォーミングアップをした後、本題の「鉄道会社」、「新聞社」の説明を行ったのですが、全員から面白かった!と言っていただきました^^

とくに「新聞社」が好評で、半数の人から「一番よかったコンテンツ」に選んでいただきました!

ちなみに「新聞社」を題材に選んだ理由は、今回は、Nサロンメンバー向けの勉強会であり、Nサロンを主催する日経新聞社を扱うことで、初心者のメンバーにも興味を持ってもらいたいと思ったからです。

新聞社は非上場なので、情報集めに苦労しましたが、その分喜んでもらえ、そして、自分も勉強にもなったので、やってよかったです。
(新聞社が非上場なのは法律で守られているからって初めて知りました)

勉強会の最後は、参加メンバーの_ktanaさんからもクイズを出題してもらいました。
難易度が高い問題もありましたが、みなさんきちんと根拠を持って答えられており、これで本家の会計クイズにも挑戦できる自信を持ってもらえたんじゃないかと思います^^

今回、自分のスキルをアップするのに勉強会を開くのはとても効果が高いと思いました。
特に効果的だと感じたポイントは4点です。

①人に伝える(アウトプット)前提でインプットするので、インプットの質・量を高められる

②資料をつくり、口に出して説明すると、自分のイケてない所を実感
→すぐに改善することで、確実に一歩成長

③人からフィードバックがもらえる
→最終的に他人がどう感じたかが重要。例えば問題の内容・難易度にしても、人からフィードバックをもらって初めて、イケてるか、イケテないかがわかる
→良いところは伸ばし、悪かったところは即改善

④同じ事象でも人によって見方が異なるので、自分にない視点を知ることができる
→これまで自分になかった切り口で物事を見れるようになる

今後の勉強会ですが、参加メンバーから、

「それぞれの業界の分かりやすい企業を扱って、感覚を養いたいです。」

と感想もらったのと、大手町さんからも、

「とても初心者に優しい良い構成」
「このような形で業種別にできたら面白そう」

というフィードバックをいただいたので、今後「業種ごとの特徴を押さえる」をテーマに、勉強会を続けていきたいと思います。

このnoteを読んで、もし「勉強会に参加してみたいな・・・」とチラッとでも思われた方がいらっしゃれば、ぜひぜひお気軽にDMなどでご連絡ください^^


ちなみに、会計クイズ以外にもPowerPointの勉強会も始めましたので、もしご興味があれば、こちらに関してもお気軽にご連絡ください!

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