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2月5日 松本美術館へひとり旅 1/2

昨日は出かけるのが遅くなってしまったけれど松本へ行って来た。
各停で行く予定が特急にやっぱり乗ってしまった。
一目散に到着して欲しい。笑

予定は美術館→民芸館→城→旧開智学校→パルコの中ですずめの戸締り展、だったけれど最初の3つでおしまい。回れなかった。

中でも松本美術館は草間弥生展をやっていて、それを見たかった。
草間さんは長野出身と言うことで、展示物は少なかったけれど通常料金で見られるなんてすばらしい。
もし読んでいるどなたか、長野松本へ行く機会があるならば是非行ってみてください。

駅から徒歩で回る予定で歩きやすい靴を履いてきた。
防寒対策に裏ボアのズボンだし、動きやすさを考え、歩いて熱くなることも考えて暖かさ重視のジャケットではなくトラベル用羽毛ジャケット、モンベルのを着て行った。軽くて良いよ。丈も長いし。

方向音痴の私にiPhoneの道案内は必需品だけれど、なぜ大きな道路を歩かせずに小道を歩かせるのか?
路地から路地を歩くのも好きだけれど迷う。(笑)

松本美術館

草間彌生 「魂のおきどころ」

松本美術館前にドンと水玉模様のオブジェが。
今日明日が天候が悪くなるそうだったので昨日行ったけれど曇り空で写真がね、映えなくなっている。
壁前面も水玉、青い犬も水玉。 

水玉の世界が見え始める
天気が悪くてねー

思っていた草間さんの作品は、色とりどりの水玉の世界。
網目模様だったと思っていたものは〇で塗りつぶされたものだったり、あの有名なカボチャだったり。
そんな風に思っていたら知らない世界が現れた。

偽りのシャンデリア

真っ暗な部屋が全面鏡張りで(たぶん)そこに一つのシャンデリアが。
時々チリチリっと暗くなったりしながら回り続けている。
シャンデリアはガラスのケースに入っているが、その下も上も鏡。
永遠に回るシャンデリアと永遠に続く広がりの世界。
時々チリチリっと暗くなった世界も永遠に続く。

私はそこで立ち止まってしまった。
ちょうど人と人の谷間で一人暗い部屋で。
人が来たから一度出たが、すぐに出て行ったのでもう一度戻って一人暗い部屋に。
もう胸が締め付けられるような永遠の世界の中。
鏡に映る不安げな顔の私も永遠の一部。

私の心の暗い部分の琴線に触れたのだろう。
その場に蹲って泣きたいような気持になった。

急に人がたくさん来る声がして私は我に返った。
子供の声もしてうるさい!
で、次の作品に。

順番はわからなくなってしまったけれど、布でできた赤い水玉のにょろにょろがたくさんいたり、これは寄生虫みたいに動きそう、みたいな感じのタイルで作ったオブジェがあったり。
言葉を知らないからオブジェではなくて違う呼び方かもしれない。その時はごめんなさい。

天国への梯子

他に心を奪われてしまった作品はやはり暗い部屋にある。
天国への梯子と言う作品。
上下に鏡がありそこに電飾を纏った梯子がある。
本当は暗くて足元が不確かなところが大の苦手な私は係の人に案内されるままに近づいたが足元ががくがくしていた。
シャンデリアと同じ考えではあるが、上へ上へのぼる梯子と、下へ下へ下りる梯子。
上は天国なのかもしれない、そうすると下は地獄なのか。
私の意識はすべて下へと向かっていた。
どこまでもどこまで続く梯子を降りる自分、落ちて行くわけではないのに、そのまま落っこちてしまうような気がして怖かった。

魂の灯

私にとってもこの2作品は心の暗い暗い部分に衝撃を与える作品でした。
あと、グループごとに作品を見せてもらえる小部屋があり、私は一人で入って見た。それは魂の灯と言うやはり鏡の小部屋で、暖色のライトがいくつもぶら下がり、鏡の部屋の中で永遠へと灯をともし続けてくれる。
私の暗い部分が少なからずこの灯によって温められ、心を持っていかれることなく前へ進む明るさをもらった気がした。

最後に黄色のでっかい水玉カボチャ。
ふふふふ。
ショップで念願の彌生ちゃん人形を購入。
彌生さん関係は少しお高く、これのみ。

このやよいちゃん、もしかしてあるかもしれないとすごく楽しみにしてた!

私は美術をうまく説明するほどの才も無く、経験も少ないので違っているのかもしれないし、知ってる人からしたら解釈間違ってるよ、って思うのかもしれない。
草間彌生さんのことをすごく知っているわけでもないし、興味本位で見に行っただけだった。水玉の表現については確かテレビで見たような記憶がある。だけれどシャンデリアなどの表現があることは初めて知った。
少し草間さん関連の本を読んでみるのもいいかもしれない、と思った。

私の中で今まで立ち止まってしまうほどの作品は、この草間さんとろうそくの絵を描く・・・・名前が出てこない方の暗い蝋燭の絵、それと命の木を描いた(日美で見たから、現物を見たわけではない)女性の作家の人の3作品。ろうそくの絵は折しもコロナの頃で職場に迷惑をかけたくなかったので出かけられず見逃す。残念だったな、今思っても。

松本民芸館~松本城へ

松本民芸館

なんと言うセンスのない写真の撮り方!

歩けど歩けど遠く、アイフォンはひたすら路地を歩かせる。
私は飲まず食わずで民芸館を目指した。
松本はちょっと素敵なお店やパン屋さんを見かけて、良いな、と思ったけれど一人だとなかなか入れない。60過ぎのおばあさんだからねえ。
見た目はもっと若いけれど。(自慢するな!)

古い建物を改修してあるんでしょうね。
古い建物、好きです。古いタンスも好き。
うちの桐ダンスはメルカリで買ったどこかのおばあちゃんの遺品。
娘がこのタンス、何かいるよ、って言ってた。
貧乏神だったのかもしれない。笑笑

いろいろな場所や国のいろいろな民芸品が集めてあり、私はタンスを開けてみたい衝動にかられたがダメなものはダメなのでざざっと見て回った。途中天気さえよければこのベンチに座ってこの窓から山並みが見られるんだな、と言う部屋があったけれど曇りで残念。
あまり感想もなく申し訳ございません。(笑)

松本城

本当は夕方からのプロジェクションマッピングを見たかったのですが、夕方遅いとなると、夜。夜はもう動きたくなくなって泊まりたくなるので諦めることに。来年、一緒に行ってくれる人が出来た時に見に行こうと思う。ないと思うけどね。ふふふ。

あいにく飲まず食わずで体力の限界に近づき(少し座ってお茶でもしろよって話ですが、まぁなかなかね)、ついでに曇り空のため写真うつりも映える事もなく、入場もせずに写真だけ取った。
今ライブカメラを覗いたら雪。
真っ白できれいだけれど、とても歩いては回れなかったので昨日行って良かったのかな。

国宝 松本城、またいつか天気の良い時に伺いますね!

本当になんて言う空なんでしょう。

      ~~~~ 続く ~~~~


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