見出し画像

海の日にチェック。水辺で遊ぶ際の注意点

今日は海の日です。海の日は、平成7年(1995年)に制定され、平成8年(1996年)から施行されている国民の祝日で、「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願うことを趣旨」とされています。

全国各地で海開きも続々と始まっており、海や川、湖など水辺のアクティビティに出かける方も増えてきているのではないでしょうか。

そして、例年この時期に耳にする機会が増えるのが、「水難事故」。
昨年(2023年)の夏季(7-8月)に起きた件数は、453件、水難者は568人(うち死者・行方不明者は236人)となっており、いずれも昨年よりは減っているものの、依然として後を絶たない現状です。

そこで今回は、水辺で遊ぶ際の注意点をまとめてみました。
少しでも今年の水難事故に遭う方が減れば本望です。
※この記事に記載の事項を全て守れば必ず水難事故に遭わないということではありません。最終的にはご自身、ご家族が最大限注意し、できるだけリスクを減らしていくことが肝要です。

①ライフジャケットを必ず着用しよう

ライフジャケットを着用することで、海中転落時の
になるデータがあります。(海上保安庁:令和2年)

小型船舶に乗船される場合は着用義務になっているので必ず着用するようにしましょう。(参考:https://www.mlit.go.jp/maritime/maritime_fr6_000018.html

カヌーやボート、また釣りなどの際も、水中への転落の危険性がある場合は、必ず着用するようにしましょう。

またライフジャケットに限らず、ヘルメットやサンダルなど他にも事故を避けられる用具も種々ありますので、ぜひチェックしてみてください。

②立ち入り禁止の場所には近づかない

「少しだけだから」「見たところ安全そうだ」。そういった軽い気持ちで近づいたせいで事故にあってしまうケースが散見されます。
立ち入り禁止の看板や柵は、これまでの事故や、地元の方の見識に基づいて設置されているものです。
パッと見たところ大丈夫そうでも、突然深くなっている、危険生物がいる、流れが急になっているなど、様々な危険が潜んでいるため、絶対に近づくのはやめましょう。

③雨の日、その翌日は特に気を付ける

雨の日やその翌日は、流量の増加、漂流物の増加など、危険性が高まります。
また河原だったはずが中州になって、取り残されるケースもあります。
水辺に出かける際は、必ず前後の日程の天気予報を確認し、雨量が多そうな場合は日程を変えるなどの対策を行いましょう。

④お酒を飲んだ状態で水辺に出ない・入らない

水辺に出かけると、ついついお酒に手が伸びてしまうもの。ただ、飲酒した状態だと判断力や注意力、運動能力も低下してしまいます。飲酒した場合は、その後水辺に出ることなく、陸部で楽しむようにしましょう。

また、飲酒に限らず体調がすぐれない場合も、無理をしないようにしましょう。

⑤こどもだけで遊ばせない

こどもは大人に比べ力も弱く、危機を察知する力も弱いものです。また身長も低いため、大人だと足がつくような場所でも溺れてしまう可能性があります。また好奇心が高い子だと、勝手に遠くへ行ってしまったり、立ち入り禁止区域に入ってしまう可能性もあります。
常にこどもから目を離さず、またライフジャケットも着用させて遊ばせるようにしましょう。


今回は5点にまとめて記事としましたが、上記だけを守っていれば100%安全というわけではありません。
本記事と合わせて、様々なサイトや本を確認し、安全な水辺アクティビティを楽しんでください。

(その他のサイト)
・河川水難事故防止ポータルサイト(国土交通省)

・海と日本プロジェクト(日本財団)
https://uminohi.jp/research/survey11.html