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百合の花が教えてくれたこと。

最近、お部屋に百合を飾るようになりました。
普段香りのものを使わないので
窓を閉め切っていると
百合の蕾が花開くころ
芳しい香りがお部屋に充満し
その香りにうっとりします。

百合の花の蕾や
花開く姿や
朽ちていく姿
その時の流れを感じていくと
どの瞬間の百合も美しさを感じます。

ひとも同じように
赤ん坊のころのかわいらしさ
女性としての適齢期を迎えたみずみずしい美しさ
歳を重ねて生まれた成熟した美しさ
その時々にしかない美しさというものがあります。

この美しさについて
百合を見ていてふと…感じたのです。
「ゆりの花は何をせずとも、そのままで美しい。
けれどひとはなぜ、そのままでも美しいのに、
あれもこれもと身に纏うのだろう」

本来、百合と同じように
わたしたちも自然界に生まれたいのちです。
しかしなぜか、わたしたちは自分を「よりよく見せたい」とお化粧や洋服を身に纏い
資格や教養を身につけたり…
たくさんのものを身につけようとします。
それは決して悪いことではありません。
「よりよくなりたい」と
さらに自分自身を研磨し、輝くために大切なことでもあります。

けれど、自信のなさや
自分を好きになれないと
本当の自分・自分の本音に蓋をして
自分のこころに嘘をつくために
自らを隠す為に、外側に色々なものを身に繕おうとしてしまっていたのなら、とてももったいないことだと思うのです。

百合がそのままであることが美しいように。
自身の花を咲かせることだけに
一身に生きるように
わたしたちも本来の自分であることが
美しいのだと…
百合の花を見ていて、思いました。

この地球に生まれた、唯一無二のいのちであるわたしたち。
それぞれのもって生まれた美しさそのままを
花開かせて生きたいものですね。

百合は言葉はなくとも
その姿を通じて、わたしにこのことを教えてくれたように感じました。

百合と榊を共に飾ると、お部屋が心地よい気に
包まれるのだそう。
「悪い気は植物が吸ってくれる」より 著者:時雨

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