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移動時間に気軽に読める作品

 おはようございます。こんにちは。こんばんは。小萩です。遂に11月になりました。昨日、河川敷に目を向けたら、川沿いに植えられている木々が乾いた赤を纏い始めており、秋でした。秋はいいですね。朝晩は寒いですが昼間は日が照れば意外と暖かいですし、人の身に着ける服装の落ち着いた色合いがとても好きです。服の傾向としては、秋が一番好きかもしれません。しっとりとしたトーンのベージュとか、紫とか、山吹色とか。目に優しい感じ。薄手の日記の感じとか、落ち着きますねえ。それで本を読んでいる姿なんか、もうとっても良いですよね。読書の秋です。今日は、読書の日だそうです。つい先日の10/27かなんかもTwitterでは読書の日だと読書週間だと盛り上がっていたような気がしていて、一体どれが読書の日なのかと笑いましたが、読書の秋であることは間違いありません。10月は終わりましたが、秋はまだ続きます。楽しく読書していきたいですね。

 さて、ネットの大海原をぷかぷか漂い、毎週日曜日にどこかに辿り着く架空本屋「電子書房うみのふね」、今日のテーマは「移動時間に気軽に読める作品」です。
 このテーマは漠然と「移動時間」としており、それが果たして通学・通勤時間なのか、はたまた海外に数時間に渡って飛行機渡航する際の移動時間なのかははっきりと明記されていませんが、「気軽に」というあたりがどちらかというと前者のイメージなおかつ電車やバスの待ち時間や乗車中の時間を彷彿させるので、今回は通学・通勤を想定します。とはいっても実は私は通学・通勤で徒歩や自転車しかやったことがありませんが。とはいえちょっとそこまで電車を使って行くことはあります。その際にはスマホをいじってたり本を読んでたり様々ですが、適する本としてとっさに思いつくのは、ショートショートやエッセイの類。特に仕事や学校へ向かう途中だったら、短くてすぐに読み切れるものが適していそうです。そして文庫。
 ショートショートといえば個人的には星新一、エッセイはあまりにも幅広く。そんな中で、発想が面白くて個人的に推したいものがありますので、ご紹介します。


 文鳥文庫

 これ、手帳とかポケットとかに手軽に入るよう、文庫サイズで、一つの物語ごとに一枚の紙でじゃばら型に裏表で印刷されており、一つ一つは一冊数ミリという僅かな厚さを達成しているんですね。バラでも売られていますが、セット買いがおすすめで、過去の文豪による小説を中心として編まれています。シリーズ第一弾は、「走れメロス/太宰治」「注文の多い料理店/宮沢賢治」「白/芥川龍之介」「変な音/夏目漱石」「堕落論/坂口安吾」「檸檬/梶井基次郎」「手袋を買いに/新美南吉」「高瀬舟/森鴎外」など、教科書にも載っているような有名処も入っております(でも今気付いたんですが公式オンラインショップだと第一弾は絶版となっている。おおう……。私は数年前蔦屋書店で見つけました、どこかの本屋にはあるかも)。初めて読むものも、改めて読むものも、気軽に楽しめる。これが素晴らしい。僅か数ミリの、淡いクリームの和紙。これを電車やバスで読んでたらけっこう「オッ」となりますよ。読まれてるところ見たことないですけど。私は見てみたい。長くても14-16ページ程度。10分とかそこらあれば読める長さ。
 第四弾まで出ていますが、私はまだ第二弾まで手元にあり。紹介する割に全作読んでいるわけではないという。手元に置いておきたいですね……。
 こういう、文豪の書いてきた名作を読むハードルを下げるような取り組み、とても良いと思うのです。
 同じこういう名作を気軽に読めるというサービスに、スマホでメールやLINEを使って毎日少しずつ読み進められる「ブンゴウメール」というサービスがあり、私は今は使っていないのですが、なかなか面白いサービスだと思っているので気になる方はそちらもどうぞ。

 いかがでしたでしょうか。まるでフリーペーパーのような可愛らしい素敵な装丁なので、プレゼントにもお勧めです。
 来週は「未だにラストを受け入れられない作品」です。ご縁があれば、来週もどこかの海岸線でお会いしましょう。ではでは、読書の秋、まだまだ楽しんで参りましょう。

たいへん喜びます!本を読んで文にします。