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京本、出てこないで

映画『ルックバック』を観ました。
冒頭からずっと願っていたことが、「京本、出てこないで」だった自分を恥じました。
でもやはり願ってしまいます。

扉の隙間から細長い紙切れが滑り込んでくることだけがこの作品でのファンタジー要素であり、そこに創作者が持つ無力感への励ましが込められている。

京本の綻んだ顔を見たいから描き続け、描き続けたことで大切な存在を守れなかった。それでも藤野は扉の向こうの残酷な現実へ向き合うように描き続けることを決める。
京本のひたむきさ、藤野の強かさが自分には足りてないことを自覚しました。

京本出てこないで、なんて二度と言わない。
けれども後ろを見る勇気は今の私にはまだ持てないかもしれないな。

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