散り落ちた桜の下で決めたこと
ぼくは歳をとってしまったのかな
目に映る珍しいものよりも
思い出の方を美しく感じてしまう
恋がどんなものだったかわからない
好きって気持ちは様々にあるものだから
けれどもぼくの心に
君の形が焼き付いたのは覚えているんだ
さようならって言葉は残酷だな
次の約束なんてないのに
思い出を更新できるとまだ信じている
昨夜の雨で散った桜の下を歩く
ぬかるみに落ちた花びらを避けて
隙間だらけになった桜の枝を眺めて
昨日の別れ話が信じられないぼくは
昨日の別れ話が信じられないぼくは
たった今思い出したように枝を離れた花弁を
空中で追いかけたのにつかみ損ねたぼくは
泣くなら今だと決めたんだ
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