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自宅にいるような安心感 家族に見守られながらの立ち会い出産


我が家の場合、畳の部屋で主人と子供たちがゴロゴロしていました。

分娩まで早い人で3〜4時間、私は6時間以上かかったので、夫は昼寝したり、子供達は庭のプールであそんだり、公園へ行ったり。

陣痛間隔が、5分くらいなら、私も喋ったり、おにぎりを食べたり、少し寝たり。

子宮口が10センチ全開になるまで、ゆったりと待つという感じです。

陣痛の波が高くなると
「イタタタ」という感じですが、
自分一人の為に、
二人の助産師が常に横にいてる安心感、痛いというよりも幸せでした。

この贅沢な安心感は、病院では味わうことができません。

陣痛がピークに痛いとき、横にいる助産師が、肛門を押さえて脱肛にならないように配慮したり、汗を拭いてくれたり、痛みを抑えるツボを押してくれたり。

本当に最高!

妊娠期間中、
精神と肉体をアスリート並に鍛え上げ、助産所出産の厳しい基準をクリアしてきた自分を褒めてあげたい瞬間でした。

いよいよ子宮口全開、
夫が手を握り、汗を拭いてくれ、水分補給してくれました。

子供達は、子宮口から赤ちゃんの黒い髪が出てくるのを見ていました。

助産所では、基本「いきむ」ことはありません。
最後まで、力を抜いて、赤ちゃんの力で出てくるのを待ちます。

ドゥルリンと赤ちゃんが出てきて、生温かい赤ちゃんをお母さんのお腹の上に置きます。

生温かい赤ちゃんの肌と自分の肌が触れ合う時間は、長い妊娠期間を本当に頑張ってよかったと思える時間です。

助産所では、子宮収縮剤の代わりに、2時間、母乳を吸わせて子宮を自然に収縮させます。

だから、後陣痛がありません。

母乳を吸わせている間に、臍の緒を切り、胎盤を処理します。

赤ちゃんのはだについている栄養分を皮膚から吸収させる為に、初日は、沐浴をしません。

日常生活の一部分のような出産。
これが、助産所の出産です。


筆者
motherゆり助産所(大阪)にて、産後サークル「ゆりね」を2006年〜ボランティアで運営


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