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【中医学】長引く咳は、ウイルスだけが原因?体の中で何が起きている?

【相談】
登録販売者です。
咳症状でドラッグストアに薬を買いに来る患者さんにアドバイスできることを教えてください。

【結論】
咳は体の防御反応です。
咳(結果)が出る理由は2つ
①菌やウイルスが体の奥深くに入らないため
②体の中の熱い冷たいバランス(陰陽)が分離している

原因は人それぞれ
免疫力が落ちて咳が出る人
→体を休める

食べ過ぎで咳が出る人
→熱エネルギーを作るものを控える

足や体が冷えて咳が出る人
→咳以外の方法で菌やウィルス、体に溜まった熱エネルギーを追い出す
 体の中の熱い冷たいをマーブル状に混ぜる


1)咳は体の防御反応とは?

【咳が出る理由2つ】

①菌やウイルスが体の奥深くに入り込まないようにする

西洋医学では、咳は、菌やウイルスが原因と考えるので、検査をして何のウイルスが特定しようとします。

しかし、菌やウイルスを特定しても出す薬は同じです。

中医学では、なぜ咳が出ているのか、原因を考えます。

これが、西洋医学と中医学の大きな違いです。
咳は、体の防御反応であるので、薬で咳を抑えると体の奥深くに菌やウイルスを招き入れることになります。

そのため、咳止め薬を飲むタイミングは、眠れないや会議で咳が出たら困る時など、戦略を持って飲みましょう。


②体の中の熱い冷たいバランス(陰陽)が分離している

体のメカニズムは、車と似ています。
心臓はエンジンで、皮膚はラジエーター(熱交換器)に例えることができます。

ラジエーター(熱交換器)は、エンジンが熱くならないように、冷やしてくれます。



しかし、ラジエーターの整備ができておらず、ラジエーターが50%の仕事しかしていない場合、エンジンに熱がこもって、車の窓が開かなくなったり、エンジンの音がおかしくなったり、車が故障します。

人の体も同じように、
冬の間は、皮膚の皮下脂肪が硬く閉じて、汗をかきにくくなります。
ラジエーターがほとんど仕事をしていない状態です。
薬局では、熱や咳の患者さんが多くなります。


春になると、皮下脂肪が少しずつ溶け始め、少し汗ばむ陽気と言われます。
ラジエーターは、50%くらい仕事をし始めた状態です。
薬局では、咳や湿疹の患者さんが多くなります。



夏になると完全に皮膚の皮下脂肪が溶けて、汗をかきやすくなり、体に閉じこもった熱エネルギーも外へ汗として出すことができます。
ラジエーターが100%の仕事をしている状態です。
薬局の閑散期です。

2)6月に咳が多い理由とは?

朝夕が涼しくて、皮膚の皮下脂肪が溶けそうでまだ溶けていない6月頃に、咳症状の患者さんが、多くなります。

【人は自然界の一部】

例えば、
花は、気温が高くなると新芽を出し成長します。
冬に冬眠していた多肉植物もどんどん成長します。



これは、自然界の影響を受けているということ。
私たちも自然界の一部であるので、6月頃になると、日中は少し汗ばむけど、朝夕はちょっと肌寒い。

皮膚の皮下脂肪も雪が溶けるように、一気に溶けず、血液循環の良いところから、少しずつ溶け始めます。

冬の間は、できるだけ足が冷えないように対策をしている人も、春を過ぎると少し薄着になり、いつの間にか足が冷えているというのがこの6月頃。


油断する時期なのです。

【咳止め薬のタイミングとリスク】

咳止め薬を飲むタイミング
・人と会う(会議など)
・夜寝る前(よく眠れるように)
など咳が出て困る時。

咳止め薬のリスク
①体の奥深くに菌やウィルスが入り込むので、咳が長引きやすくなる
②熱エネルギーの出口に蓋をするので、頭痛や鼻炎などが起こりやすくなる。


3)対策 じゃあ、どうしたらいいのか?

【熱エネルギーを作るものを控える】

・プリン、アイス、ケーキ、お菓子など糖質や脂質の多いものを控える


車にガソリンを満タン入れるとエンジン全開快適にブンブン走れるように、体の中に熱エネルギーを作るものを食べると、咳がどんどんでます。


【咳以外の方法で追い出す】

手段は、何でも良いのです。
目的は、
・体の中にこもった熱エネルギーを咳以外の方法で出すこと
・体の中の熱い冷たいバランス(陰陽)を混ぜること


手段として例えば
・サウナや運動で汗をかく
・足が冷えている場合は温める
・冷えている箇所をマッサージして温める

咳がなぜ出ているのか原因を考えることが大切です。

まとめ

3つだけ覚えておきましょう
①咳は体の防御反応
②人それぞれ原因が違うので治し方が違う
③薬は治療ではない

病気は結果で必ず原因があります。
咳は、結果であり、原因は人それぞれ違います。

免疫力が落ちて咳が出る人
食べ過ぎで咳が出る人
足が冷えて咳が出る人

自分の原因は、自分で診断することができます。
自分で作った病気は、自分で治すというマインドへの切り替え。

体は、地球上での取り替えのできない乗り物です。
大切に使うと故障せずに、美しい状態を保ちながら走ることができます。

5年後、10年後、自分がどうありたいのか、そのために今できることは何か。

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