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【中医学】終活 / 大切な家族を自宅で看取りたい 難しい理由3選

【相談】
母の希望により、末期がんの母を自宅で看取りたいと考えています。
母と父は同居、私と弟は実家の近くに住んでいます。
家族には、医療従事者がいません。
どのような選択肢があるのかアドバイスをお願いします。

【結論】
終活は残される家族のためにあります。
残される家族は、
「これで良かったのかな?」
「他の選択肢もあったのかな?」
とどれだけ頑張っても後悔します。

そのため、あらかじめ起きる事態を少しでも知っておくと後悔は少なくなるでしょう。

1)医療には正解がない

お母さんが家で看取られたいのか、病院で看取られたいのかお母さんが決める必要があります。

家族に医療従事者がいない場合は、夜中に咳き込んだり、息苦しくなった場合はどうしたらいいのだろうと不安になります。

1−1本人も不安

そのため、本人の意識がはっきりしている時に、家族みんなで希望を聞いておくことが必要です。

体調が悪くなると本人も不安になったり、家族に迷惑がかかるんじゃないかと心配して、迷いが出てきます。

1−2選択肢を複数用意する

そこで、気持ちが変わってもいいように、自宅での看取り、病院での看取りの両方ができるように準備しておきましょう。

1−3在宅医師を選ぶ

良い在宅医師を選ぶには、提携病院のベテラン看護師、ベテランケアマネージャーの口コミが最も有効です。

良い在宅医師とは、不安な本人や家族の心を察する力、寄り添える共感力がある医師です。

本人や家族は、これから起こる事態に言葉にできない不安があります。
本人や家族の心を察して、共感して進むべき道を案内してくれる経験のある在宅医師を選びましょう。


2)家族の意見がバラバラになる


呼吸が荒くなったり、咳き込みが多くなったり、お母さんの体調が悪くなると一番近くで見ているお父さんが不安になります。

例えば、食事中の嘔吐、辛そうにトイレに行く姿を見ると、元気であった頃のお母さんと比べてしまいます。

2−1少しずつ死を受け入れる

本人も家族も死を受け入れるのには、時間がかかります。

女性は、生理が終わりなどの経験から男性と比べて老いを受け入れるのに柔軟です。

一緒に住むお父さんのストレスは、とても大きいのでお父さんや弟さんのメンタルケアも必要となります。


2−2プロに相談する

家族のメンタルケアは、ケアマネージャーに相談しても良いでしょう。

ケアマネージャーは、たくさんの家族の別れに立ち会ってきたプロです。

感情の浮き沈みは、全ての家族が経験することであって、自分たちだけではないことを知ると自分の感情を受け入れやすくなるでしょう。

3)主導権を持つ人が必要

さらに、お母さんの症状が悪化していくと不安から家族の意見がバラバラになります。

3−1家での看取りに必要なこと

強い信念を持って、家族の意見をまとめる人が必要になります。
在宅医師や看護師、ケアマネージャーにはできません。
家族の中から誰かがやらなければいけません。

とてもエネルギーがいることで、お母さんの希望を目的地にして、不安な家族をまとめていかなければいけません。

とても大変な役割ですが、家族に主導権を持つ人がいないと、在宅医師や看護師、ケアマネージャーはサポートできません。

家族円満の看取りには、必ず必要なのです。

お母さんの意識があるうちに、柔軟に方向修正しながら、進んでいきましょう。

看取りは、家族のためにあるのです。
意見の違いから後々トラブルにならないように、本人の希望、家族の意見を在宅医師、看護師、ケアマネージャーにその都度サポートしてもらいましょう。

そして、1人に大きな負担がかからないように、介護保険などの公共サービスを最大限に活用しましょう。

3−2延命治療を希望する家族

終末期によくある例として、延命はしてほしくないというお母さんの希望があっても、死を受け入れられない家族が延命を希望することがあります。

頭でわかっていても感情が先に出てしまうのです。

その場合は、在宅医師や看護師、ケアマネに相談してもう一度冷静に話し合える環境を作ってもらいましょう。

まとめ

看取りは、残される家族の後悔が少なくなるためにある
事前に予測される選択肢を知る
こまめに話し合い柔軟に方向を修正する
選択肢を複数持つ
在宅医師、看護師、ケアマネージャーに頼る
どれだけ準備しても後悔はゼロにならない

🌿プロフィール🌿


川本康子(1973年)
4人の子供を育てる母薬剤師

調剤薬局管理薬剤師
中医薬膳学講師
減薬カウンセリング
薬に頼らない子育てサークル(17年)

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