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「東京改造計画」 要約

今日は、東京都知事選への立候補を表明している堀江貴文さんの「東京改造計画」を要約しました👀

ホリエモンといえば昭和を代表する企業家ですが、今でも複数の会社を経営したりオンラインサロンなどもやっていることも有名ですよね。
 
この本は、まさにホリエモンの東京都知事選のマニュフェストというのがいいかもしれません。
(少々夢物語に聞こえる部分がありますが、、)

東京都民として誰に投票しようか迷っている最中ですが、
皆さんもぜひこの本を誰に投票すべきかの手掛かりの1つにしてほしいと思います。

まず、本の冒頭では小池都知事の4年間について批評をしています。

小池都知事は、マニフェストとして「七つの0」を掲げていました。それが
①待機児童ゼロ
②残業ゼロ
③満員電車ゼロ
④ペット殺処分ゼロ
⑤介護離職者ゼロ
⑥都道電柱ゼロ
⑦多摩格差ゼロ

しかし、この7つの0は全て実現できていません。
(もはや都民から認識されてないまであります、、)

東京都の予算は年間7兆数千億円という莫大な金額です。
しかし、小池都知事はこれを活用できなかったと指摘します。

しかし、一方でいい側面もありました。
それが、元Yahoo! JAPAN CEOの宮坂学さんの副知事への抜擢です。
このような民間のIT経営者が都の行政に関わることで効率化は大きく進むだろうと言います。

また、都が予算・資源を生かせていない例として、東京都心にある都所有のゴルフ場、「若洲ゴルフリンクス」をあげます。
このゴルフ場は六本木から車で15分でいけるという絶好の場所にある都営のゴルフ場なのですが、利用者数に制限がある+利用料金が安すぎるという理由で経済の仕組みに全く合っていないと指摘します。
このような有用な施設は、価格を高くして利益を上げたり、24時間オープンにしてより多くの人に使ってもらうべきなのです。そして、この施設によって儲けたお金で、都民に還元する方がよっぽどいいといいます。
金持ちからの搾取だという人もいるかもしれませんが、経済上考え方だったら、需要と供給を合わせることは普通であり、そもそも公営の施設である必要はないのです。

このように、合理的に考えてより良い方法がある場合でも、それが変わらないのはなぜでしょうか?
これに対し、ホリエモンは
政治で飯を食っている政治家には本当の政治はできない
と言います。
つまり、政治家は常に“再選“を目指しているのであって、自分の選挙のことしか考えていないと言います。したがって、選挙を支援してくれる団体の意見を聞くことしかできず、合理的な行動ができなくなってしまいます。

では、そのようなしがらみから逃れたホリエモンの東京改造のテーマはなんでしょうか?
それは、『ウィズコロナ時代3S』です。
3Sとは、スピード・スマート・スモール
このコンセプトから派生する、具体的な提言を見ていきましょう。(分野ごとにまとめて紹介していきます。

○(経済)
経済分野では全部で13個の公言があったのですが、面白いと思った7個を紹介します。

1本当の渋滞ゼロ


→小池都知事が渋滞0を提言したものの、ほとんど状況は変わっていません。そこで、ホリエモンは“ダイナミック・プライシング“の導入を提案します。
ダイナミックプライシングとは、時間帯によって価格が変動するということです。まさに需要と供給の関係によって価格が決まるという経済学の基本の考えを応用していますね。
交通量が多い朝の時間の首都高の価格を300円上げるだけでも、渋滞はまだマシになるだろうと言います。

でも、ここからは私の意見ですが、首都高に乗らないことを選択した車は一般道を走る→
一般道に車が増えちゃうんじゃない?と思いました。
あと、そもそも車で通勤・移動してる人ってある程度お金に余裕がある人が多いから、300円の違いで高速に乗るのをやめるかなー?とも、、

2 パーソナル・モビリティ推進都市に

次は、道路に関連した乗り物の話です。まずは、Uber、白タク(一般の車がタクシーのようなビジネスをすること)を解禁すること。そして、最終的には、自動車はもっと小さくてスムーズなものがいいと言います。それは、椅子の進化系のような形です。1人乗りで、渋滞など関係なくスムーズな移動ができる。近未来の映画に出てきそうな乗り物を目指していこうと主張しています。

3 満員電車は高くする


これは、1で述べたことの電車verです。コロナでリモートが普及したこともあり、余計に全員が同じ時間で通勤する必要はないのです。(午前はリモート、午後から出勤など)交通費が高くなると企業は経費の問題で苦しくなるので、いやが応にも通勤時間をずらすだろうと言います。

4 現金使用禁止


このような発言をすると、大体「現金しか使えない人を差別している!」といった意見が出てくるそうですが、ホリエモンはデジタル化に対応できないという人は、本当は“できない“のではなく“やってないだけ“と言います。高齢者でもやろうと思えば対応できるし、デジタルに慣れた後はもうアナログに戻ることもできないほど便利だと感じるはずです。また、現金は脱税や裏社会にお金が流れる逃げ道になってしまうと言います。そして、社会全体が電子マネーに対応していれば郵送など必要なく、ビジネスや行政などにおけるあらゆるコストが下がるとも主張します。

5 東京メトロと都営地下鉄を合併・民営化する


都が運営するインフラはどうしても経営が非効率的です。
また、実は東京メトロの株は53.4%が国、46.6%東京都が持っているのです。株をほぼ公共の機関が持っているのであれば、公共で運営しているインフラと合併させた方が効率的でコストも下がるでしょう。もともと電車が公営だったのは、日本が戦後お金がなかった時代に民間の信用力が足りなかったため、国が代わりにインフラを整えたという経緯があるのです。しかし、今はその問題は解決しています。よって、民営にして効率的な運営を行うべきだと主張します。

6 足立区再建:東京都が持っている土地や施設を民間に開放し、アーティストが入居できるモデルを作る


これは、まさにNYのブルックリンのような地区を作ろうという主張です。ブルックリンは、もともとNYの中心地であるマンハッタンには住めない人たちが集まった地区でしたが、そこに若手のアーティストやデザイナーなどを居住させ、自由な店・ギャラリー作りを促進させたことから“お洒落な街“というイメージが出来上がり、観光スポットにもなったのです。
東京都内でも治安の悪さで有名な足立区もその方法でブルックリンのような地区にしようと主張します。

7 オリンピックはリモート競技に


コロナで延期が決まり、追加の費用がかかってしまっている東京オリンピック。
ホリエモンは、そもそも東京オリンピックに大量の費用をかける必要はないと言います。
大きなスタジアムを作らなくても、数百人規模でパブリック・ビューイングを各地で開く
→これは、大量の人が1つに集まらないことによって感染症対策にもなります。
そして、選手人もわざわざ東京に集まらずに各国・地元からリモート配信して競技を行えばいいじゃないかと言います。

○(教育)(福利厚生)
ここでは9つの公言をしていましたが、その中でも面白いと思った4個の紹介をします。

1オンライン授業推進


諸外国では、コロナによってオンラインでの授業が促進されつつありますが、日本でオンラインの授業を行っているのは一部の学校だけです。学校に全く通わないというのは子供の教育上学習以外の面で支障が出てしまいますが、通学は今の5割だけでいいだろうと言います。オンライン授業はおおむね偏差値50以上の生徒はついていけるはずなので、現場の先生がやるべきことは偏差値50以下の生徒への直接指導です。このような取り組みは、超長時間労働で疲弊している教員の負担を軽減できるとも言います。

2正解を教える教育ではなく、自分の頭で考える教育


これは、私が大学生になって自分が受けてきた教育を思い変えてしていた時、教育の課題としてずっと思っていたことでした。なので、とてもいい考えだと思います。しかし、具体的にどうやってこのような教育を行うかはこの本には書いていませんでした。先進的な教育がされていると言われるスウェーデンなどを見本として、小さい頃から“考える“という癖がつくような教育になってほしいと思います。

3 低用量ピルで女性の働き方改革


女性の体は、ホルモンバランスの関係で体調を崩しやすい時期などがあります。また、避妊などの目的からもピルを使用することは現代の女性にとってとてもいい選択だと個人的に思っています。ホリエモンは、このように女性にとってメリットが大きいが現代日本で浸透率が低いピルの使用を公費で助成し、女性の社会進出と地位向上を図ろうと主張しています。

7健康寿命を世界一に、ジジ活、パパ活支援


これは、高齢者に対して“守る“という既存の考え方ではなく“活かす“という考え方を採用しています。日本における社会保障費は先進国と比較しても大きい金額であり、これからより少子高齢化が進むことによって国の予算が危うい立場になっていきます。そこで、高齢者の活動を活発にする(具体的には恋愛を楽しむ、経済活動を行う、コミュニティを作る、など)によって“健康寿命“を伸ばし、社会保障費の節約を行うということです。

○(コロナ)
これは、非常に経営者らしい考えが出てきます。

1 経済活動を再開する


とにかく、今のような“超自粛“生活では経済は崩壊すると主張します。特に、エンタメ、レジャー産業。このような産業を崩壊させないためには、サーモグラフィーによってで微熱の人は入れないなど、工夫をして再開させるべきだと言います。コロナがパンデミックを起こした要因は、詰まるところ3密と疾患を持つ高齢者にかかりやすいということです。したがって、それを避ける限りにおいて経済活動は再開すべきと言います。

○(都政)


1 ネット選挙を導入せよ
2 記者会見はリモートで


この2つについては、新型コロナで3密を避けるべきである今こそ導入すべきだと言います。あれだけ3密を避けろといった小池都知事でさえ、オフラインで記者会見を行なっていたのを見ると、どれだけ日本人が変化に適応できないのかが浮き彫りになります。。

3 都庁9割テレワーク化、英語公用語化


これは、民間がよりグローバルに時代の流れに沿った働き方をするために、まずは都庁が見本になるべきという主張です。

4 オール民営化


先ほどの東京メトロ・都営地下鉄の合併からもいえる通り、現在の東京都には民営化してい事業がたくさんあります。民営化によって事業の効率化、予算の節約を図ろうということです。

○その他“明るい未来“のためにできること

1 妖精さんのリストラ計画


妖精さんとは、“会社の中で仕事をしているフリをしているが実際は仕事をしていない人“をさします。このような人を解雇させることによって、民間企業はその分のお金を新しい事業に回せたりと、より成長につながることができます。また、妖精さんには新たな道を示してあげることによって、その人のスキル向上にもつながると言います。

2 東京都を暇つぶし都市にする

マニュフェストの中でもちょこちょこ出てくるのですが、とにかく東京都を“面白い“都市にしたいという考えがホリエモンにはあります。面白い都市にするために、例えば公営の施設である図書館を蔦屋書店のような場所にして人が集まる場所にすることなどを提案している。


3 限りなく生活コストを下げる


東京は家賃が高いため人が集まりにくいですが、そのコストを下げることで人が集まる都市にしようということです。具体的にはシェアハウスをたくさん作り、交流を生み出しながらコストを下げることでもっと盛り上がる都市になると言っています。

4都民限定の無料オンラインサロン


これは、実際に自身が行われていることなので説得力がありますが、オンラインサロンはあらゆる化学反応を生み出すとてもいいコミュニティだと言います。特に、西野さんのオンラインサロンにおいては、コロナで職を失った人に対して、サロンメンバー同士の取引によって一ヶ月で100人の雇用を生み出したそうです。このように、コミュニティ同士の関わり合いで東京都がもっと面白い都市になると主張しています。

はい!長かった!

以上が「東京改造計画」の要約になります。

いかがでしたか?

実は、私はもともとホリエモンが少し苦手だったんです。。😂
なぜかというと、News picksなどのメディアで見る際に「自分が全て正しい」って考えてそうだなーって思ってしまって。

まあ、そもそも経営者ってそういった考えがないとできない仕事なのかもしれませんが。

苦手なホリエモンの本でしたが、ここには面白いなという考えもたくさんありました!
特に、政治家は思いつかなそうな発想力はホリエモンの強みかなぁって思います。

他の人のマニフェストや経歴も見てみて、7月の選挙までに誰に投票するか決めたいと思います。

では、また明日お会いしましょう👋

うみえ

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