親族の孤独死

数少ない親族で、祖父が今日なくなっていることがわかりました。
買い物や外出はよくする祖父。
塩がだけ買いに行って、ネギだけまた買いに行ってってよく言えばまめな人でした。
最近みないねって近所の人にいわれて、隣の人が見に行ってくれたそう。
カギはしまっており、台所の小さい窓がカギかかってなかったそう。
その窓は少し高い場所にはあったけど、そこから声をかけてみる。
「おじちゃーん」
いつもだったら「なんか?」
って出てくる。
しかしその時は返事はなかった。
室外機に上り少し部屋の中がかろうじて見えた。
台所のところに足が見えた・・・と。

そこからは警察を呼んでくれた。
すぐに来てくれたそうで、開けてすぐに警察官の表情が硬くなった。
最初に見に行ってくれたが覗きこもうとしたら、何とも説明しがたい臭いと
「見ない方がいいです」の言葉その後ろに見えた倒れた白い足。
数日経過していおり最近の急激な気温上昇と締め切った部屋・・・
その臭いだったのだろうか。
結局見に行ってくれた方は一旦家で待っていてくださいと言われたそう。
不安な時間だったに違いない。

いくら誰しも死が来るとは言え、トラウマになるかもしれない。
私も現に、見ていないけど変な恐怖を感じてしまった。

そう、私は自身の死は気にならないが他人の死は恐怖を感じている。
さっきまで生きていたのに二度と動かない。
何がどうさせているのか、生死について今知ったわけでもないのにどうして受け入れられないのだろう。

そんな死を迎えた祖父。
迷惑をかけた日々、最後まで何一つ恩返しできなかった。
最後にはなしたのは2/14の電話。
私が解雇され会社側と書面で争っている真っ只中。
その時に「元気か?」って
私は「実は解雇されて・・・」
祖父「え?何言っとるかわからん」ってガチャンと切られた。
耳が少し遠かったとは言え、今思えば最後の会話なのだ。

血がつながっていない祖父、いろいろしてくれた。
最期まで何もできなかった。
最期は孤独死だった。
恩返し出来なかった。
生きててよかったって祖父は一瞬でも思えたのだろうか。
悔やんでも悔やみきれない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?