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調べれば調べるほど……

自分は過保護に育てられたという認識は違っていました。

私は過干渉されていたというのが正解のようです。

過保護は子供の言うことを尊重しすぎる、過干渉は子供の言うことを聞かなさすぎる、必要以上に関与すること、というはっきりとした違いがあります。

私の場合は価値観の押し付け、それに伴う食生活の制限がありました。

具体的に話した方がわかりやすいので、私の体験を話します。


私は小さな頃から頻繁に体調を崩していました。
そのことについて私の母はとても悩んでいました。
体調を崩すたびに注射器の大きさがどんどん大きくなっていったらしいです。

私の体調不良は母にとって大きな問題になっていました。
原因も不明でした。
母はいろいろと考えていたようです。

そして母はひとつの答えを出しました。
私が口にしている食品に問題があるというのが母の見解でした。

砂糖、添加物、動物性食品などが悪さをしているという考え方でした。

その日から食卓に砂糖の入ったもの、添加物の入ったもの、肉や魚などが一切並ばなくなりました。
添加物については0というわけにはいきませんでしたが、それでも限りなく0に近かったように思われます。

砂糖、添加物については母は先見の目を持っていたと思います。

今から40年も前の話です。

今でこそ砂糖や添加物の悪影響は世間である程度認知されていますが、当時はかなりマイノリティな考え方でした。

砂糖、添加物が幼い頃に体に入っていないことで、今でも好影響があるように感じます。

そのことについては今でも母にとても感謝しています。

逆に動物性食品の排除はタンパク質不足を生んでいたようです。

結果的に筋肉の付きが悪くなりましたが、まあこれも私的には許容範囲です。

植物性タンパク質の大豆製品だけでは現在の子供の成長のために必要な栄養素として少し足りなかったようでした。

この体に与える影響で母を恨んだことはありません。

体に対する影響はこんな感じで、いい面と悪い面がありました。



大きな問題は母による価値観の押し付け、つまり過干渉の部分です。

食事は厳しく制限されました。

肉や魚、砂糖を使用しているという理由で給食を食べることが許されず、私はお弁当を持って小学校に通っていました。

なぜみんなと同じものが食べられないのか、当時の私には大きな葛藤がありました。

食事制限を強いられることによって、私の心に大きな悪影響があったように思います。

母を責めているようで嫌なのですが、私が執筆をしていく上で避けて通れないテーマなので書きます。

覚悟を持って私は書きます。

母は最善を尽くしただけでした。
そのことを頭の片隅に置いて続きを読んでいただきたいです。

つづく


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