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自分の理想の親になりたい

 あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

 2022年、子育てが始まった。赤ちゃんが可愛くてむにむにでぽよぽよで、見てるだけで笑顔になる。よだれ垂れ流しもギャン泣きも可愛くてずっと見ていたい。大好き。

 赤ちゃんが生まれてやっと、自分も同じように大切にされ、可愛がられて育ってきたと気付いた。
「うみちゃんのこと、宝物のように思ってて」
 結婚式の場で母からそう言われたのだが、私は「えっ」という感じで正直動揺した。そこまで思われていた覚えはなかった。でも母の言葉は本物だった。今、私にとって子が宝物なのと同じように、私も母の宝物だった。親の気持ち子知らず。

 きっと私の子も同じように、私が宝物としていくら大切に育てても、親の気持ちなんて露知らず、ひとりで勝手に育っていく。人としての土台を固めるところは親がサポートしてあげたいけど、その先は本人次第。


 そう思ったとき、私は親としてどんな存在でいればいいのだろう、と立ち止まった。
 完璧な親になることはできない。そもそも完璧な親とはなんぞや。かといってだらしない親も嫌だ。子が一番身近な大人として参照する親が、私が、どんな存在でありたいか。一度、私にとっての理想の親を考えてみることにした。

●私にとっての理想の親

①ごきげんでいる

 人間だもの、悲しいときもしんどいときもある。でも常にごきげんで生きていたい。ごきげんな人は強い人。裏にネガティブな感情があってもポジティブに変換できる人。

 実親が毎日ケンカしていた頃が、一番つらかった。親のごきげんは子に伝わる。だから私はごきげんでいたいし、夫にもごきげんでいてもらいたい。ごきげんでいる努力を惜しまず、お金も惜しまない。

②こぎれいでいる

 すっぴんで子と一緒に鏡に映ると、文字通りの赤ちゃん肌と30年分老化した肌のコントラストがえぐい。キツい。全体的にくすんでるし、シミも出てきたし、弾力がない。でもファンデーションとコンシーラーの力を借りて、多少ごまかすことはできる。

 年相応に年齢を重ねていきつつ、こぎれいでいたい。自分のテンションが上がる服を着たい。アクセサリーを付けたい(非常に難易度が高い)。巡りの良い身体でいたい。家もきれいに保ちたい。

今一番お気に入りのネックレス。抱っこすると引きちぎられる。

③社会の役に立っている

 復職したら、いやいや働くのではなくて「社会の役に立つ仕事をしている」と子に伝えたい。どこかのタイミングで専業主婦になるなら「次世代を担う子を育てるという重大ミッションに全力投球し社会貢献している」という気概でいたい。
 子どもの頃、仕事=しんどいことだと思っていた。なぜそう思ったかはわからないけど、父が朝から晩まで働いてしんどそうだったからだと思う。本人は楽しく働いていたのかもしれないけど、私にはあまり伝わっていなかった。
 
 自分が働くようになって知ったけど、仕事=社会の役に立つこと=やりがいがある=楽しい、があるべき姿だと思う。そういう姿を見せたい。

④「お金がない」と言わない

 実家はお金がなかった。小さい頃から「うちはお金ないから公立しか行けないよ」と言われ、父自身が大学の学費を自分で払っていた話を(祖母から)散々聞かされ、親に頼らず大学に行かないといけない、と半ば洗脳されていた。結局学費は出してもらったが、一人暮らしの生活費は奨学金とバイトで自分で払った。最近になり、いろいろあって実家には本当にお金がなかったことを知る。

 この「お金がない」呪いは断ち切りたい。お金があると選択肢が増える。魅力的な方を選ぶことができる。良質な選択を重ねると、本物を判断する目が養われると思う。本物の美しさ、本物のおいしさ、本物の着心地、とか。

 ちなみに私は本物を判断する目が全然なかった。大人になって良質な選択を重ねてきた友人に出会って、少しずつ学んでる途中。

⑤常に子ども側に立つ

 私が補助輪を外して自転車に乗れるようになった頃、自転車でいろんな走り方ができるのが嬉しくて、わざとウネウネと走っていた。その時
「うみちゃんは自転車下手やな、○○ちゃんはもっと上手に乗ってるよ」
 と母に言われて悔しかった。下手じゃないのに。上手だからウネウネ走れるのに。
 こういうエピソードこそ一生忘れない。だから常に子ども側に立って、何故その行動をしているのか考えてから声をかけてあげたい。

 関連して、容姿を否定するようなことも言わないように注意したい。既に赤ちゃんに対して
「ぶさいくやな~」
 と言ってしまったのだけど(ぼてぼてのほっぺで顔が潰れていた)、本当に注意しないとな、と思う。子どもは丸ごと肯定されるべき存在。ぼてぼてのほっぺも潰れた顔も可愛い。大好き。

ぼてぼてのほっぺ。まるでお餅。食べたい。



 今思いつく理想の親はこんなところ。
 私の理想の親は、自分の親を反面教師にした部分が大きい。自分の親にも良いところがあるのに、悪いところの方が目に付く。きっと子も大きくなったら私と夫の悪いところの方が目に付くだろうけど、せめて自分では理想に近づきたい。
 
 この5つをまずは2023年の目標に、明日から通常モードで頑張ります。

《終わり》

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