妊娠線予防クリームは全て無駄だと気付いてしまった あきらめてポジティブに受け入れよう!
妊娠初期から保湿頑張ってたのに、妊娠線ができてしまった……。見た目がグロくて悲しい。青紫の線がお腹の下の方にバシバシ入ってる。
妊娠27週のある日、お風呂の鏡にぱっと映った姿に小さな違和感を覚えた。お腹にショーツの型がついてるみたい。でも、ここはショーツのゴムが当たるところではない。結構下の方に入ってるので、上から見下ろしているとわからない。お風呂に入る度、鏡に映る下腹部をそーっと確認し、気のせいではないかと期待する。が、日に日に濃くなるばかり。やっぱり妊娠線か……。あんなにしっかり保湿してたのに……。
しかしふと気付いてしまった。
妊娠線=真皮の断裂。
保湿クリームが届くのは表皮まで。
ということはいくら保湿しても妊娠線予防できるわけないやん?!!
うわーこれ妊婦ビジネスの闇やん。妊婦は財布の紐緩んでるから高いクリームをいくらでも買うけどメーカー側は保湿で妊娠線予防できるわけじゃないって絶対分かってるやろ……。なのに「妊娠初期から保湿して妊娠線を防ぎましょう」みたいな広告打ってるよな……。
考えれば考えるほど、妊娠線予防専用クリームを販売しているメーカーへの不信感が高まる。けど皮膚の保湿自体は良いことで、表皮が健全な状態に保たれ、かゆみの防止につながる。メーカーを一概に否定もできない。
悩みましたが、とりあえずこの記事では科学的に正しい内容に限ってお伝えします。ポイントは3つ。
・皮膚の保湿自体は良いことで、やった方がいい
・保湿することで妊娠線の予防はできない
・「妊娠線は赤ちゃんが大きくなった証!」とポジティブに捉えるしかない
●顔の肌トラブルが起こるのは表皮、妊娠線ができるのは真皮
私たちが普段肌のことを気にするのは顔です。肌荒れしたり、ニキビができたり、赤みが出たり、トラブルが起こると気になっちゃってテンションがた落ちです。筆者は大学生まで肌の状態をうまくコントロールできず、ずっと肌荒れしてるしどこかに1つはニキビあるし赤みが出やすくて顔のあちこちにコンシーラー塗ってるような状況でした。肌トラブルを隠すために厚塗りになり、さらにトラブルが生まれる、典型的な悪循環でした。
このような肌トラブルが起こるのは皮膚のうち一番外側の表皮です。表皮のターンオーバーが乱れ、角質が溜まったり、細胞がきちんと整列しなかったり、皮脂の分泌が狂うと肌トラブルが起こります。
一方で、妊娠線は真皮が断裂して起こります。真皮は表皮の下にあり、コラーゲンとヒアルロン酸でできており、中に毛細血管が走っています。皮膚全体が妊娠により引き延ばされ、真皮が断裂すると毛細血管から内出血が起こり、妊娠線となります。
●表皮のケアはクレンジングと保湿できれいになる
顔のケアはクレンジングと保湿が大事です。汚れと角質を落として、潤いを保つことで健全な表皮の状態が保たれます。これは顔以外の部位も同じで、全身に共通して言えることです。顔の場合は表皮の状態が悪くなると肌荒れが起きますが、全身の他の部位も表皮の状態が悪くなると乾燥して粉を吹いたり、かゆみが出たりします。なのでお腹を保湿すること自体は、健康な表皮を保つために大事なことです。
●真皮は何をどう頑張ってもどうにもできない
しかし真皮は普段の肌荒れや乾燥とは無縁の場所にいます。基底膜という強靭な膜で表皮と区切られており、外部から真皮へアプローチすることはできません。今回、美容医療も含めて様々な保湿成分・保湿方法を調べてみましたが、EGFやエレクトロポレーションでも塗布でアプローチできるのは表皮までです。
つまり、妊娠線予防クリームは妊娠線ができる場所=真皮にまで届いていないのです。保湿で妊娠線は予防できない。なのになぜ「妊娠線予防」と表示しているのかというと、売れるからですね。これぞ妊婦ビジネスの闇。
保湿クリームで妊娠線が予防できないことは各メーカーも気付いているはずで、各種アンケート調査の結果を見比べると妊娠線ケアをしていても妊娠線ができる人はいるし、逆に妊娠線ケアをしていなくても妊娠線ができない人もいることがわかります。
真皮から肌状態を改善したい場合は、ダーマペンなどで無理矢理真皮まで傷をつけて、細胞が傷を治す働きを利用して皮膚を再生することになります。美容皮膚科では妊娠線を消すためにダーマペンを使っているところもあるようです。
●妊娠線ができたらどうしたらいいの?
ここまで救いのない話をしてしまいました。妊娠初期から保湿頑張ってたのに妊娠線ができてしまうなんて……! 筆者も気づかなければよかった。と思いましたが、もう妊娠線は受け入れるしかありません。そもそも赤ちゃんを授かれたことは奇跡。妊娠線は赤ちゃんがお腹の中で大きくなってくれているからできるもので、妊娠線を悲しむのは間接的に赤ちゃんを否定してしまうことになってしまいます。また繰り返しますが、表皮にとっては、保湿は良いことです。
まだプレママの筆者が言うと説得力がありませんが、12人産んだ助産師HISAKOさんが動画で妊娠線のポジティブな捉え方についておっしゃっていました。「妊娠線がひどすぎて将来娘に気持ち悪いと思われそう」という相談にお答えしたもので、筆者も考え方を改めることができました。今妊娠線ができてショックを受けている人はぜひ見てみてください。
https://www.youtube.com/watch?v=6f0KBxqj3wQ
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《終わり》
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