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病院では聞けない子育てのアレコレを学べる【マームガーデン葉山レポ 学び編】

 絵本の読み聞かせ、ベビーマッサージ、抱っこ紐の使い方。どれも病院では教えてもらえないし、退院してからも「やった方がいいと思うけど、どうしたらいいかわからない」「誰に聞けばいいかわからない」という項目ですよね。
 マームガーデン葉山ではこのような疑問に答える、新米ママの「かゆいところに手が届く」コンテンツが用意されていました。

 産後ケアホテル・マームガーデン葉山に1週間滞在したので、4本の記事に分けてレポをお届けします。
1本目 基本情報編
2本目 ママ癒し編
3本目 学び編 ←今回はコレ
4本目 思い出編

 記事中の画像はマームガーデン葉山のパンフレットから引用したもの、もしくは筆者が撮影したものです。
 それではレポ3本目、どうぞ!

●絵本の読み聞かせ

 週に3回程度開催されているマムズクラスで、筆者の滞在中に「絵本読み聞かせ講座」があった。絵本未来創造機構の認定講師が赤ちゃんへの絵本読み聞かせについて教えてくれる。

★赤ちゃん読み聞かせのポイント

(新生児~あまり目が見えておらず赤ちゃんの好みがない時期)
・生まれた直後からやるべし
・親の読みたい本でok(対象年齢気にしなくていい)
・授乳中や寝てるときでもok

図書館で借りてきた絵本。赤ちゃん用ではない。

 講座で一番印象に残ったのは
「絵本なしで語りかけを頑張っても、親の語彙以上には子どもに聞かせる語彙が増えません」
 
間違いないww
 
 赤ちゃんの発達には語りかけが効果的ということは多くの研究で明らかになっているけど、反応のない赤ちゃんに語りかけをするのは結構難しい。授乳の時に「おいしいね~ ゴクゴク、ゴクゴク」とか、おむつ替えの時に「おむつかえようね~ スッキリしたね~」くらいしか言えない。
 でも絵本の音読なら簡単に語りかけができる。大きめの絵本だと読み聞かせに10分くらいかかる。赤ちゃんはその分言葉を吸収できる。

 授乳中や寝てるときでもokというのは、まだ視覚が未発達で聴覚が優位だから、親の声が聞こえるのが大事ということかと思う。

 マームガーデン2階のライブラリにはたくさんの絵本があり、部屋に持込可能なので、早速講座の後に毎日2冊くらい借りて読み聞かせをした。家に帰ってからは図書館で自分の好きだった絵本を借りてきて読み聞かせをしている。授乳中10-20分の時間潰し方法として、読み聞かせ、良い。

 この団体の理事長が出版している本がこちら↓
『子どもの脳と心がぐんぐん育つ 絵本の読み方 選び方』

●ベビーマッサージ

 赤ちゃんは子宮の中で縮こまってたり、生まれてからも仰向けでいることがほとんどで、案外凝ってるらしい。赤ちゃんの筋肉をほぐしてあげるために、ベビーマッサージが良いとのこと。
 ベビーマッサージもマムズクラスで教えてもらった。講座では実際に赤ちゃんの服を脱がせて、ベビーオイルを使ってマッサージを体験。最後にベビーマッサージのやり方を書いた資料をいただいた。
 講座では専用のベビーオイルを使ったけど、他の植物オイルやジェルでもokだそう。妊娠中、会陰マッサージに使っていたカレンデュラオイルでもいいらしい。

大人2人にマッサージされて王様気分のお子。

★ベビーマッサージのやり方(我が家版)

<準備>
・赤ちゃんがごきげんで起きている時間にする
・ヨガマットを二つ折りにして、バスタオルを敷く
・服を脱いでおむつだけになる
・オイルをつける
<マッサージ>
・太ももとふくらはぎを内側から外側に流す
・足(裏、甲、指)をむにむにする
・足を少し持ち上げて、落とす
・腕~手も同様にする
・そーっとうつ伏せにする
・背中をさする
・うつ伏せのまま、手→腕→首→背中→おしり→太もも→ふくらはぎ→足を大きいストロークで流す

 マッサージの間、触れている場所を声に出して行うと語りかけにもなる。「あーしー、あーしー」と言いながら足のマッサージをするイメージ。
 あまり時間をかけると赤ちゃんが疲れてしまうので、5-10分くらいに留める。泣いちゃったら「頑張ったね~」と声をかけながら授乳。

●抱っこ紐の使い方

 赤ちゃん生まれたら間違いなく使うだろうと、妊娠中にエルゴとコニーの抱っこ紐を購入。しかしどちらも説明書がざっくりしてて、使い方がよくわからん。一度YouTubeの解説動画を見ながらやってみたものの、全然うまくできずギャン泣き。マームガーデンで教えてもらえるかなとダメ元で持ってきた。
 スタッフさんに「抱っこ紐の使い方、教えてもらえますか?」と聞くと、快諾。当該製品を使ったことがあるスタッフを呼んできてくれて、股関節脱臼など気を付けるポイントも解説しながら教えてくれた。

エルゴに収まる赤ちゃん、小さい。

 夫婦とも2回ずつ練習させてもらい、赤ちゃんもおとなしく抱っこ紐に収まってくれた。

●ライブラリ

 2階のラウンジにたくさんの本があり、部屋に持ち出し可能となっている。育児雑誌、育児本、産後ケアの専門書、絵本、レシピ本、旅行本、漫画などジャンルは多岐にわたる。
 個人的におもしろかった本BEST3はこちら!

3位『ぶら鉄 親子でGO! 電車見まくりスポット 首都圏版』
我が家が電車見まくりスポットなのでお子は電車好きに育つことがほぼ確定。大きくなってきたら多分この本買う。

2位『FQ JAPAN』VOL.63 2022 SUMMER ISSUE 絆を深める父子旅
0歳児連れokのホテルなどがたくさん載っていた。男性誌を読むことがあまりないので新鮮。

1位『子育て経営学 気鋭のビジネスリーダーたちはわが子をどう育てているのか』
大企業からベンチャーまで、経営者も子育てに奮闘してた。家庭によって十人十色の子育て方針があり、自分たちの子育て方針を考える上で参考になった。夫とも話題にしやすい本。

●授乳指導

 チェックイン日からほぼ毎日、授乳の様子を助産師が見てくれた。産前は想像もできなかった授乳問題、退院後に細かく手厚くサポートいただけるのは大変助かった。
 筆者は産後の入院中の母乳量が2gとかでほぼ出ておらず、退院時にほぼ完ミの混合としてミルク量の増やし方を指導してもらった。具体的には退院1週目は左右各5-10分+ミルク70ml、その後1-2週毎にミルクを10mlずつ増量。
 ところがどっこい、マームガーデンに着いて最初に母乳量を測ると、なんと45gも出るようになっていた。退院1週目で母乳45g+ミルク70mlをあげていたとすると明らかにあげすぎで、体重も退院後平均50g/日増えていた(目安は日平均25-30g/日)。家でミルクを飲み切ってくれなかったり激しめの吐き戻しをすることもあったので、納得。

 マームガーデン滞在中に何度か母乳量を測ると、左右各10分で5-50gとブレが激しかった。でも授乳をスキップした時や時間帯、赤ちゃんの吸い方によってなんとなくの傾向は見えたので、ミルクを毎回多めに作って赤ちゃんの状況を見てあげる量を調整することに。
 授乳はケースバイケースすぎて、多くの助産師の意見を聞けることが大切だと思う。

●沐浴指導

 マームガーデン滞在中はベビールームに預けている間に沐浴してもらえるけど、家に帰る前日にやり方忘れてそうだったので沐浴指導をお願いした。
耳の後ろとか、洗い残しが多いところを教えてもらった。


 マームガーデンでは「知りたいけどどこで聞けばいいかわからない」ということをたくさん教えてもらえました。
 これから滞在する人、滞在しようか考え中の人の参考になれば嬉しいです。レポはあと1編続きますので、お楽しみに!

《終わり》

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