レンタルフレンドエッセイ キックボクシングをする女性
「今日暑くない?」
カフェで話し込んでいる間に日の角度は変わり、僕らの座る窓際の席に日差しが差し込んでいた。
以前からのリピーターである女性がジャケットを脱ぐと、ノースリーブから伸びる白く健康的な腕が現れる。コーヒーカップを持ち上げるたび上腕二頭筋が収縮し、肩の方へ滑らかに登っていくように見える。女性特有の丸みがありつつ筋肉のしなりもわかる。
そういえばこの人キックボクシングをやっていたなと思い出す。
今日帰ったらジムに行こうかな、と思った。
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