わたしが似顔絵を描いてもらうのが好きな訳は
わたしが大学に通っていたころ(現在、休学中)同じ美術科の先輩と似顔絵を描きあったことがある。
その先輩はとても素敵な人で、わたしに自由に表現することを教えてくれた人だ。わたしのクロッキー帳のアイデアをみて、「面白い」「ふるやちゃんもSNSに投稿しなよ」と言ってくれた人だ。
似顔絵を描き終えて、見せ合った。
わたしの顔はわりかしはっきりしていて、黙っていれば「キツイ」と言われるような造形だ。
にもかかわらず見せてくれたその絵の印象は。
とても柔らかかった。
柔らかく、そして真剣な顔で絵を描くわたしがいた。
内面を描いてくれているようで、とても嬉しかったのを覚えている。
わたしが似顔絵を描いてもらって、嬉しい理由は
「あなたちゃんとを見てるよ」
というメッセージをその絵から受け取るからなんじゃないかと思う。
隅々まで、鼻の窪みまで、眉毛の毛並みまで、
そして内面まで。
だからわたしは
小さな子が、お母さんの似顔絵を描くように。
愛しい人ができるとすぐに、その人の顔の輪郭を指でなぞって、スケッチブックに描き込まずにはいられなくなるのだ。
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