それがあなたの「根っこ」なのでは?といわれて驚いた!
あなたはご自分のことがおわかりだろうか?わたしは、わかっているようでわかっていなかった。昨日はそんなことを思い知った。
そのガッツンをくれたのが、スタエフで仲よくさせて頂いているまえまきさん。昨日彼女とzoomでお話しした。理由は、彼女がnoteに政治の話を書かれていたこと。政治に関心を持つ必要はあるのだろうかと書かれている。
気になった。そこでお話しを聞かせて頂いた。
わたし自身、政治が変わらなきゃどうしようもないわぁと動き出したばかりだった。だから政治の話を書かれたまえまきさんの近頃の心の変化について尋ねてみたかった。
ところが、政治の話しはどこへやら、まえまきさんに逆に質問されたのだった。
「ところで、どうしてumiさんはそれほど熱心に女性の働き方について書いたり話したりされるんですか?」と。
はて、それならわたしは繰り返し言ってきたし、説明もしてきたはずだった、よね。
ところが、どうにも腑に落ちないといわれるのだ。
「どうしてumiさんが女性の働き方なんですかね?」と。ぬぬ。「どうしてそれほどずっと、女性の働き方が気になるのですかね」と。ぬぬ。
そんなの知らんわい!ただの趣味なんじゃ~い、といいたいけれど、いやいや、わけならある。そういえば、わけならある。
わたしは若き日リクルートで中途採用の雑誌部門にいた。その当時、「就職情報誌」と「とらばーゆ」と「ベルーフ」という求人雑誌があった。それこそがこの国の中途採用情報誌のはしりで、それは本屋でもキヨスクでも買えた。
そうなのだ。わたしは20代の頃から働き方に恐ろしく疑問を持っていた。「就職情報誌」も男女募集していますよ、なんていったって会社が求めていたのはほとんど男性だった。女性は薄っぺらの「とらばーゆ」だったのだ。で、わたしは、どうして女性だけこれほど薄っぺらな求人雑誌しかないんや~~!と怒っていたし、どうして女性だけどれもこれも補助職の求人なんじゃ~~~い!と怒りまくっていたのだ。ふざけるな!と。
そうだった。
だからこそ、夫の駐在に帯同して、それから子ずれで帰国して、どんなに働きたくても働けなくて悔しくて悔しくてどうしようもなかった。
けれど、わたしの周りにそんな不満を抱えている女性などいなかった。「何が不満なの?」と何度も逆に質問された。誰もがわたしの不満を不思議がった。「結婚して、子供がいて、食べさせてもらえているのに」何が不満なの?と。
わたしは知らなかったのだ。そんな人生に落っこちちゃうなんて。わたしの人生はいったいどこへ行ってしまったの?と何年も嘆き悲しんだ。
人には色々なタイプがある。わたしはマネージャタイプではない。スポーツは自分でする方が好きなのだ。だから周りには言わなくなったけれど、わたしは経済的に自立する道を本気で模索した。
それから、ようやく講師の職を手に入れたけれど、そこはみごとにパートの世界で、扶養を外れることを悩むことなど一度も無いほどの低賃金だった。搾取の世界だった。
だから49歳で大学生になり、そのまま大学院へ進学し女性の労働を研究した。とにかく悔しかった。どんなにドアをノックしても開かなかった。夫は40を過ぎても転職できて、さらにスキルアップできると言うのに、わたしは普通の正社員にすらなれなかった。そして、なぜなんだ、なぜこうも働けないんだ、なにがあるんだ~~と、大学で掘って掘って掘りまくった。
すると、「そこじゃないですか?umiさんの根っこ。umiさんの女性の働き方の根っこってリクルートじゃないですか!」とまえまきさんに言われた。
あら?あらら?あれれ?本当だ。
そうえいばそうかもね、となった。
そう、自分のことはわからないものだ。
わたしはまえまきさんとお喋りするのが楽しい。さおりすさんとお話しするのも好きなのだ。そう、偶然このnoteで知り合ったお2人だ。わたしたちは時代を超えて、リクルートという同じ釜の飯を食った仲間なのだ。不思議とどこか似たところがある。
もう不貞腐れてどうでもいいや、と投げ出したくなるけれど、なぜかまたのこのことここへ戻り、やっぱりわたしは女性の働き方が変わらなきゃ駄目だ!とふつふつと怒りを覚えて書いて話してきた。
ということは、わたしは女性の働き方を人生の半分以上考えているってことではないか!
と、昨日はこんなことを思い知った。
自分のことはわからない。
間抜けだけれどね。
自分の活動の根っこは、大学に入りなおしたリカレント教育だとばかり思っていた。いやいやどうして、もっと年季が入っていたのだった。おかしかった。うっかりしていた。
そうしたら、「それなら納得できます!」とまえまきさんのスッキリとした声が響いた。アハ。
※最後までお読みいただきありがとうございました。
※スタエフでもお話ししています。
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