そろそろ趣味って呼ぼうかな。古典落語3席目。「宮戸川」
若い頃、なんでも10年続けたら立派なもんだといわれたことがある。
仕事だけじゃだめだぞ。趣味だって続けてなんぼなんだからなと。
あれはだれだったのだろう。
とんと思い出せない。
そのおじさま、趣味がお前さんを助けてくれることだってあるんだからな、そうのたまった。
出会い
人、モノの出会いはどこに転がっているか誰にも分からない。だから人は出かけていかなきゃいけない。
で、わたしは見事に出会った。そう、落語に。
ワオ!落語じゃん!そう思った。
一年前の音声配信スタエフ祭りで、ツクシ姐さんがLiveで創作落語を披露されていた。たしかお題はさつま芋。
liveで創作!
すごい!
すごい人がいる!
わたしは久しぶりにラジオを聞いて笑った。
心がホカホカした。
のようなスタエフ落語会
それから暫くして、今度は4月のサクラ姐さんのキュートなショート落語を聞いた。
なんじゃこりゃ~~~!
と思った。
なんて可愛らしいんだと一発で惚れた。
わたしが聞いたのはどちらも姐さん。落語に姐さんがこんなに…と驚いた。
そんなこんなでわたしはのようなスタエフ落語会に入れてもらった。
これはほんとにのような、である。厳しい決まりがない。カンペ見たって、収録でぶちぶちつぎはぎだらけだってな~~~んにもお咎めが無い。ほんものの趣味の世界。
そう、そんなわけでわたしは今、モンブランパーク師匠の弟子となり名前まで頂いた。モンブラン亭umi。
そして気ままに落語に挑戦中笑。
宮戸川
今回で3席目。お師匠さんにはそろそろ3席目を!とは言われていた。
はいはい、10月になったらきっとね、なんて思っていた。ところがもう11月がすぐ目の前だ。あわてて昨夕、わたしは3席目を披露することにした。
そういえばお師匠さんからお題を頂いていた。それが「宮戸川」。
で、YouTubeやらGoogleやらで調べてみた。これがなかなか長尺もの。どうしたものかと思いつつプロの落語を聞いていた。およその筋はわかった。ならば味付けはumi流で。
ということで、昨夕、これを収録した。良かったらお聞き願いたい。
上手くなくたっていい。素人なのだから
ところが、今朝になり、もそっとましに録れるんじゃないかと欲がでた。で、録ってみた。
ただ、これはボツにした。
今朝の収録の方が格段に上手い。本当だ。寝ている間にわたしの宮戸川は急成長した。
だが、だが、だがである。
問題はそこじゃない。
何かが足りないのだ。
ーーー
なんだろうと考えた。
勢いか、と思った。
ーーー
わたしはかつて油絵を描いていた。やった人ならよくわかる。描きすぎてはいけない。なぜって、壊してしまうから。
絵は上手に描けばいいってもんじゃない。
それを見て、最初に感じたその心、その気持ちこそが大切なのだ。
落語もおなじだ。
きっと同じだ。
面白がれるか
昨夕、わたしはYouTubeで宮戸川を2つ聞いた。
ふむふむ、こんな感じなんだなと思った。
で、ストーリーを読んだ。
なるほど、そうかと思った。
で、一度収録してみた。
なんだかつっかえてばかりだった。
で、コーヒーをのんで、それから苺大福をたいらげた。
それから大きく息を吸ってもう一本収録した。
これで決まり!と夜はぐっすり寝た。
この2本目、どうしてだか話し手の自分が笑っちゃった。笑っちゃいけないのにこらえきれなかった。おかしかった。
そう、昨夕のわたしはおもしろかったのだ。宮戸川が。
ところが、今朝のすっかり落ち着いた大人のわたしから、そのおかしみが消えていた。
あの面白がり度、これが落語にはきっと必要だ。
そんなことが分かった。
正解とか不正解とかはどうでもいい。
わたしはそんな解をたったいま手にした笑。
わたしの短い落語ヒストリー
わたしはよく真面目ね~と言われる。そうだなと思う。まあ、これがわたしの個性だ。ただひたすら真面目。しかたがないし悪くはないとも思ってもいる。
ただ、わたしの中にはおかしみが潜んでいる。
どうにも、そうだと思えてならない。
だからきっとわたしはまあまあ360日ご機嫌なのだ。
イリュージョンと師匠に評された「夏野の医者」。
これがわたしの落語の1席目。そう初落語。
落語っていったいなんだ?と思いつつ古典落語集から拾いだしてトライした。
たしか4時間程かかった。台本をこしらえて、何度も何度も録り直しした。思い出深い作品だ。良かったら聞いてやって欲しい笑。
それから2席目の「金明竹・きんめいちく」。
これは言い立てといわれる作品。
落語をする人なら通らなきゃならない道なのだとか。お師匠さんに勧められてチャレンジした一作。
またこれが難しかった。YouTubeで何度聞いても何をいっているのかさっぱりわからない。これが日本語かと。英語でディクテーションをした遠い昔を思い出した。
こちらは一作目よりもっと時間がかかった。もっとうまくできるかもと思ったけれど、いやもうやめておこうと思った。もう無理だと笑。よかったらこちらも効いてやって欲しい笑。
おわりに
出会いはどこに転がっているか分からない。
わたしは英語に没頭した日々があった。
けれど日本語。これはまた実に深い。とても深い。
だからわたしはこれからもモタモタと落語を続けていこうと思う。
そう、もうそろそろわたしの趣味は落語だといってみよう。
※最後までお読みくださりありがとうございました。
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