分け合うことは平等のはじまり #ジョブ型
ジョブ型について気になることがあって、外資で働かれるちゃわんさんにお話しを聞かせて欲しいとお願いをしてみた。
すると気持ちよくそれに応えていただきインタビューさせて頂いた。
開示する
ちゃわんさんの話しを聞きながらじわじわと感動していた。
これまでインタビューでは自分の予測が一瞬で洗い流される経験を幾度もしてきた。ちゃわんさんとの会話でもそれがはじまり、頭がとんとんとんと整理されていくのがわかった。
外資と日本企業の働き方の違い、それは思っていた以上だった。
そうか、そうなんだ、と。
そしてそれは徐々に確信へと変わっていった。
わたしは働き方が人の性格や気質さえも形成する気がしてならないのだ。
外資ではジョブディスクリプションをはじめ、多くの情報が開示される。
秘め事が少ない!
情報を共有することの意味
ちゃわんさんは、そこにある仕事を細分化して割り振るのがジョブ型だといわれた。
やっぱりそうだ!
日本の企業とは働くことに対する捉え方が違う。
職は有限、そんなのあたりまえだ!
その職を皆で分け合う。それが欧米の考え方だという。
今ある仕事をいかに分け合うか、そのためにやるべき事の詳細と、それを遂行するに値する人の職歴と資格、必要な頭数と賃金を明示する。
たったそれだけ。
至ってシンプルだ。
これが世界で働く人が取りに行ける働くための情報。
選択肢
この開示するは、呆れるほどシンプルだけれど、侮ってはならない。
誰もが同じ情報を共有する、それはそれだけで開かれた選択肢になる。だから誰もが自ら選ぶことができる。
外資では人が動くことを前提に異動のための情報さえ開示されている。
日本企業ではこの選択肢が透明の箱に入っていない場合が多い。
たとえば公募情報があっても全てが見えているわけではない。いったい何人募集しているのか、そのポストに就く条件はなになのか、会社によって独自の秘められたルールがある。
日本人気質は作り出される
ちゃわんさんは日本人だけれど、働く上で気兼ねや妙な遠慮をすることなく働かれているように感じられた。それは彼女の気質もあるのかもしれないけれど、それだけではないとも思う。
情報が明示され共有されることで、働く人は他者に気兼ねすることなく動ける、そんなことを思った。
日本企業で働く場合、やや不完全な情報を自分の経験値で補う必要がある。
だから人は用心深くなる。
どんなに外交的な人でもそれを繰り返すことで慎重になり、やがて日本企業で働く人らしくなっていく。
ちゃわんさんとの会話でわたしはそんなことを感じた。
おわりに
今回、ちゃわんさんとお話しさせていただいて、ジョブ型が分け合う働き方であり、それは情報開示によって成立していることを確認することができた。
それは働く人にとって機会の平等という考え方をベースに生まれたシステムであろうとも思えた。
そこからジョブ型とメンバーシップ型の違いも明らかになった。
けれど、そのジョブ型が質の異なるメンバーシップ型の日本企業に一部取り込まれはじめている。そう、そもそも質が異なるのだ。
だからそれが今後、女性の働き方にどのような作用を及ぼすのか考えていきたい。
つづく。
※最後までお読み頂きありがとうございました。
※スタエフでもお話しています。
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