見出し画像

事業に必要なもの

本気で起業を考え始めてどれくらいになるだろう。

確か6月ぐらいに、いつかのための勉強と思い色々な起業家さんに話を聞いた。8月頃には様子がわかってきて、それが先月、どうした訳か、起業が完全に自分事になった。

けれど、わたしには売り出す商品があるわけでもない。SNSも4年目に入ったけれどインフルエンサーというわけでもない。

それでもスタートアップを考えはじめた。

かつて、渋沢栄一は、日本ではじめての新しい企業設立には4つの条件が備わっていなければならないと考えていたという。

①今の世の中に必要か?
②時代に合っているか?
③資本が確実に得られる成算が在るか?
④経営者に、全責任を負い信頼に足る人物がいるか?

『渋沢栄一の言葉 一度や二度の挫折で挫けるな』リベラル者 桑原晃弥

この4つをしっかり検討し、準備を怠らなければ、事業を始めてもいい、これが「出発点」の確かさだといわれていたという。

わたしは今、このクラウドファンディングの準備をしている。女性や若者の多くは担保を持たない。そうした人が起業する選択肢は多くない。わたしはその中でクラウドファンディングを選んだ。

ここで、もっとも恐れたのが、本当にリアルに誰かと繋がっていけるのだろうかということだった。

渋沢栄一氏は、もう一つ、

事業は、お金さえあればできるというものではなく人材がいてはじめて成功する

とも言われている。

この言葉が今は分かり過ぎるほど分かるようになってきた。

誰と繋がるか、誰と夢を語るのか、それがどれほど大切かということがよく分かる。

そこでハタと気づくのが近江商人の言葉だ。「三方よし」これこそが商売の原点だという。「売り手よし、買い手よし、世間によし」。

以前はす~と通り過ぎていた言葉だけれど、今ならそれがよく分かる。商人というのは実に人間が出来ている。器が大きく、結果を急がず、物事をずっと遠くまで眺めている。

そんなことを近頃は日に何度も思ったりする。

商人の思考とは、恐るべし。

そして、わたしは本日、クラウドファンディングページに載せる写真を撮るために、このSNSで知り合った皆様とお会いすることができた。初めての方も何人かいらして、皆様のご厚意でお集まりいただいき、あいさつを交わし、ランチして、そして撮影をした。

ずっと不安だった。

本気で誰かこのプロジェクトを応援して下さる方がでてくるのだろうかと。

それが、前回の写真撮影に引き続き、今日も驚くほど素敵な方々が集まって下さった。

わたしはいま、渋沢栄一氏のいうところの③の資本が確実に得られる成算が在るか?で、クラウドファンディングを考えている。

この③の解釈は色々あると思う。けれどここでいう③とは、おそらくなのだ。人が集うと新しい事業に資本が集まるということだとわたしは解釈している。

だからこそ、事業はお金さえあればできるというものではなく、人材がいてはじめて成功するのだろう。

きっと、億万長者がわたしの事業にポンと10億円を出資してくださったとしても、それでは駄目なのだ。そう、人がいなければ駄目なのだ。事業は、単にお金があっても駄目なのだ。人が集って初めて成功するのが事業なのだろう。


迷いに迷ってわたしは起業に踏み切ることにした。ずっと反対していた夫も、昨日までの2泊3日の旅行でわたしの想いに納得してくれた。

わたしの考える事業は、来年でも、5年先でも駄目なのだ。この社会が変わる今でなければ間に合わなくなる、そんなことを旅の車の中で真剣に訴えた。そして、夫はもう笑わない。わたしはこんな風にして、幾つも夫を驚かせながら新しいチャレンジを繰り返し、そして有言実行してきた。今回わたしが本気なのは、夫にはすでに伝わっている。

夫は根負けしたのかもしれない。けれど、きっと夫の思考もどこかの段階でクルリと変化したのだろう。

たしかに還暦過ぎたのだからおとなしく余生を送ればよろしい。しかも、経験者のいない道を歩くのはリスクでしかない。けれど、そのリスクに重点を置くよりも、その活動に本気で取り組むことで、将来誰かが喜ぶ姿が見えるとき、そのリスクだって薄くなっていくはずだ。人のために働けるなんて最高だ!

そのイメージが夫に伝えられたのだとすれば、わたしの想いは、きっとこれからも新しい誰かに届けられる。そんな気がする。

そうして、人と繫がっていけることを今は心から願っている。


※今日撮影に来て下さった皆様、本当にありがとうございました。

※女性の働き方を変えたい!というこの活動を応援するよという方は公式LINEでつながってくださいね。宜しくお願い致します。


※最後までお読みいただきありがとうございました。


※スタエフでもお話ししています。

この記事が参加している募集

今こんな気分

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?