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人生は何度でも生きなおせる


世間はカーリングの藤澤五月さんのあの大変身に落ち着きを取り戻したのだろうか?

北京オリンピックでメダルを獲得し、そのチームの中でもとびっきり可愛らしい藤澤さんが、まさかの筋肉美で世間をあっと言わせた。  

これは痛快だった。

ネットにボディメイクコンテストの藤澤さんの映像が流れてきた時、きっと多くの人がなんのことやらわからなかったはずだ。なんたってお顔が別人だったのだから。

え?「そだね~」のあの女の子?大きな苺をパクパク食べてたあの子?とめまいがするほど混乱された方もいただろう。

そういうわたしもその一人笑。

面白い。

人は変われる、ということを視覚的に教えてくれた!

筋肉が付くと、人は自分に自信を持つようになるとはよく聞く話だ。実際に虐められっ子だった人が、筋肉を付けたら、その後虐めが収まったという話しも耳にしたことがある。

でも、その虐めがなくなった本当の理由ってなんだろう。

外見が変わったことはもちろんだけれど、筋肉が付きはじめた本人にも強さが備わり始めるのだと思う。

もじもじと肩を丸めて立つよりも、腕組みして足を開いて立つだけで、人はメンタルが強くなるなんてことも聞く。

入れ物が先か、内面が先か、ではなく、ほんとうはどちらが先でもいいのかもしれない。変えようと思った時から人は変わり始めるのだろう。

わたしは近頃アイメイクをする。このnoteにいらっしゃる星マリアさんの美しい瞳に憧れて試してみた(マリアさん、勝手にアップしてごめんなさいね)。


といっても、わたしはアイラインをす〜と引くだけなのだけれど笑。以前は化粧そのものに関心がなかった。

けれど、アイメイクをした時には少しだけ自分が前に出るような気がするのだ。もちろん、他者からの印象も若干異なるような気がしている。

そんな時、自分の入れ物と内側の釣り合いが取れたような気がする。筋肉は無理でも、手軽に外観を変えることは出来る。

そして、内面だって、意識的に変えられる。

結婚して2年後、夫の転勤を機にわたしは主婦になり、8年間専業主婦として過ごした。その時、たとえばブティックの店員さんなどが、わたしを「奥様〜」と呼ぶようになった。これには参った。彼らは人を見るプロだ。一目でその人の属性が分かるのだろう。

「お仕事用ですか?」と聞かれるようになったのは働き始めて2年後ぐらいだっただろうか。

一度家庭に入って主婦になり、パートで復職しても自分自身を養える程は稼げなくて、そんな気分が2年程は自分のなかに棲みついていた。

今はほとんど主婦とは言われない。これは稼ぐ金額の違いじゃなくて、恐らくわたしの内面だと思う。主婦ではなく、自分の人生をもう一度生きるぞと決めた時から、周りの反応が劇的に変わった気がするのだ。

最も変わったのは夫との関係。彼はわたしを面倒臭そうには扱わなくなった。そして、よく話すようになり、仕事の話もするようになり、わたしの意見を聞くようになった。ついでに仲良くなった笑。  

これは面白い発見だった。

藤澤さんのかつてのイメージは可愛い人。

大人の女性に向かってかけらるこの可愛いという言葉は、多くの人に愛され好かれるという長所がある。  

その一方でこまった点もある。

可愛がるということばがあるように、少し見る側の下に置かれる気がするのだ。もちろん互いにそんなことは思ってなどいないのだけれど、可愛いはずの人が、はっきりと物を言うとなんだか驚かれる。なぜって、日本で使われる「可愛い女性」には、ニコニコと笑って主張などしないイメージがあるからだ。

けれど、これからの藤澤さんは、自分の思いを大人の女性として口にしやすくなるだろう。少なくともわたしは主婦と呼ばれなくなって以降、思っていることが普通に語れるようになっている。

強い女性がいいというわけじゃない。それでも、大人の女性は、自分が考えていることを上手に口にしたいもの。藤澤さんの目的はそこじゃないとは思うけれど、彼女が、「わたしがチームを引っ張って行きます」と宣言したって何の違和感もない。

もしかしたら、彼女こそ、内側と外側のバランスが取れたのかもしれない。そんな想像までさせるほどの変貌ぶりだった。

人は何度でもなりたい自分になれるとわたしも思う。


※最後までお読みいただきありがとうございました。


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