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まさかわたしが介護だなんて…はない。そして介護保険の支払いは40歳~おわりの日まで。


どれほど耳にしただろう。

まさかこのわたしが介護だなんて…と。

でも、どうしてまさかなのだろう?

周りに人がいればまさかなんてあるはずもなし。ところが人はまさか自分が介護する側になるなんて…という。

ふふ、間抜けだ。そういうわたしもその一人。

だから多くの人が介護のことをよく知らない。他人ごとだと思っているから。


2つの保険

80代後半の母は2つの保険料を払っている。

といっても年金からきっちり引かれている。

一つが後期高齢者医療保険料

もう一つが介護保険料


後期高齢者医療保険

この後期高齢者保健のおかげで病院へ支払う金額は驚くほど安い。

昨日は母がお世話になっていた大学病院で紹介状を書いて頂いた。引越し先の病院へもっていくもの。

診察代もお支払いした。およそ3か月、母は通院できなかった。567以降、熱がまだ完全に下がらない。

そんなわけでおよそ3か月分の電話での診療費と紹介状の代金をわたしがお支払いしてきた。

合計2800円。

2万円ほどは掛かるだろうと思っていたら拍子抜けした。

そう、母の診療費は1割。

これが後期高齢者医療保険のすごさ。

2割に引き上げなんて話もきこえてきているけれど、病院が日常の母にとってはこれほじつにありがたい制度だ。


介護保険料

そしてもう一つの保険料が介護保険

母は既に要介護1の認定を数回いただいている。

が、ご存じだろうか。

介護認定を受けている人も、この介護保険料は払い続けることを。

数年前に介護がはじまったとき、わたしは驚いた。

「ええ!介護されている人からも保険料が引かれちゃうんですか?」と。

そうなのだ。実は40歳からはじまったこの保険、その人が最後の日を迎える日までつきあっていく保険なのだ。


給与天引きの見えなささ

ところでこの介護保険、きっと最もびっくりするのが年金生活に入る元サラリーマン

日本のサラリーマンは特殊だ。

いろいろなものが給与天引きされる。

だからその内訳に無頓着になる。

これは国の作戦なのかな?とも思ったりする。実にスマートな仕組みだ。

そう、自分の介護保険料いくら、そしてどんな仕組みで給与天引きになっているのか気にならない。

でも、それじゃ定年後きっと腰を抜かす笑。


介護保険料の内訳

2000年にはじまったこの介護保険。もう20数年の時がすぎた。

そして母と暮らしはじめてこれが実に優れものであることがわかった。

役所でも地域包括支援センターでもお年寄りに関する情報がおそろしく集約されている

それはこのシステムが定着していればこそ。

ただこの保険料、サラリーマン暮らしではみえてこない。

なぜなら健康保険料にくみこまれているから。

健康保険料は、会社が属している健康保険組合と従業員で折半。

その中にこの介護保険料は組み込まれている。

だから見えにくい。


無くてはならない保険だから知っておきたいこと

今、この介護保険料どんどん値上がりしている。

仕方ない。お年寄りの多すぎる国なのだから。

スタートした時には一人4千円なんていわれていたけれど、すでに倍近くまで値上がりしちゃっている。

しかもサラリーマンが年金暮らしにはいると恐ろしく高額を支払う可能性が出てくる。

なぜならこの金額、それ以前の収入や暮らす場所によって違いがあるから。

ーーー

その介護保険料の内訳は大きく分けて2つ

個人の保険料と税金。この2種類でできている。

そしてその税金が実は問題なのだ。

なぜって、半分が国の税金で、その半分が都道府県と市町村もちだから、

てなわけで、住む場所で保険料が違ってくる。

そしてこんなことを言っては身もふたもないのだけれど、高齢者の多い地域は支払いが多い。これはもう仕方ない。

恐ろしいのは無頓着だった自分ってこと。

年金生活にはいると、健康保険料にかくれていた介護保険料がついに表に出てくる。

そう、もう勤め先の健康保険組合がその一部をはらってくれることはない。


おわりに

人は何かが始まってはじめて見えてくることがある。

就活では会社や社会が。お年頃になると結婚が。結婚すると子どもが。介護が始まると介護の仕組みが、そんなものがようやく気になりはじめる。

始まってからじゃ遅いし、考えてみれば当たり前のことばかり。

せめて自分のことぐらいは知っておきたいもの。

今日は自戒を込めて!


※最後までお読みいただきありがとうございました。


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