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人生が変わる時って、ある。

たとえば、本当に大きくて抱えきれない悩みを抱えているとき、もう駄目だ一歩も前に進めないと絶望的な気分になることがある。ところが、そこからさらに大きな出来事がやってくると、あれれ、さっきまでのあの重くて抱えきれないと思っていた悩みってなんだっけってことになることがある。

人は、ほんのわずかな未来さえ知らずに生きている。

わたしは11月17日からクラウドファンディングを立ち上げ、そしてそれが今日終わる。30日間、わずかな時間だと思う。

ところが、このわずか一月ほどの日々で、わたしの人生は大きく変わった。大袈裟かもしれないけれど、これは通過しなければならなかったイベントだったのだと今なら分かる。

形のないものを人に説明しようとわたしは動き出した。わたしが持っているのは考え方だけだった。それなのに集まって下さった人がいた。誰もがわたしの考えをしつこく問いただすことなく、わたしのために来て下さった。umiさんがやるならやると、と来てくださった。まだ会ったこともなかった人たちだ。ネットで知り合った方ばかりだ。これは奇跡だった。

そこから、この30日間で、わたしは人生の振り返りをした。わたしの身に起こったことは、良いことも、悪いことも、すべてわたしの生き方だったと今ならはっきり思える。

わたしはお金の絡むことが大が付くほど嫌いだった。誰かにお金の無心をされたことはないけれど、お金の絡むおさそいは、もうそれだけでその人の人格さえ疑ったりした時があった。熱く語られれば語られるほど逃げ腰になった。それから、知らないことにうっかり関わりたくなかった。今まで付き合ったことのないタイプの人とは距離を置いてきた。そんな生き方がそのまま、今回、クラファンで自分に跳ね返ってきた。

わたしは小さな人間だった。本当に頑なに自分の安全な領域を守ろうとしていたし、めったなことでは、人間関係に冒険もしなかった。そんな生き方が、そのまま、今回、クラファンで自分に返ってきた。

だから、ここは通過しなきゃならなかったのだ。

わたしが始めることになったクラファンで、そのことをそれはそれはしつこく質問された方々がいた。何度返事をしても彼らは納得なんかしなかった。そもそもクラファンをわたしがすることにうんざりしていたのだ。だから相当にしつこかった。けれど、それは過去のわたしでもあった。わたしだって、同じことをしたかもしれない。

それから、クラファンの活動のお誘いをした時、なにをするのか分からないからわたしはタッチしないと言った人も複数人いた。そんな人にどんなに説明したって無理なのだ。そもそも怪しいと思っていて,そもそもわたしという人間を信じてなんかいないのだから。それだって、かつてのわたしだった。

はっきりと自分のための活動だろうという人もいた。じゃあ、起業したらと必死で動き回ってあらゆる手続きを綱渡り的に尽くしてなんとか起業したたけれど、今度はそれはあなたの会社のためだろうという人がいた。なるほど、それだって、かつての自分だった。自分の中にも人を疑う気持ちが十分にあった。

クラファンが何とか立ち上がり、一週間後から知人に声を掛けると、恐ろしいほどの罵声を浴びせられた。何もそこまで言わなくても、と思うけれど、もう止まらない。もう十分だった。わたしはこんな風に誰かに罵声を浴びせ続けたことはないはずだ。それでも、自分の中を探したら、そんな自分だってどこかに隠れているかもしれない。

だから分かったのだ。越えられそうもない問題に向き合った時、もう絶対に無理だと思った時、なぜか、次にもっとしつこくて冷酷な声を浴びる出来事がやってきた。するとひとつ前にショックを受けた人のことがどうでもよくなった。大したことじゃなかったと思えるようになった。

そして、今日、クラファン最終日、わたしはもう誰も憎んでいない。わたしに足りてなかったのは、本音で人と接する事だった。わたしに不足していたのは利他的な考え方だった。わたしに足りていなかったのは、一度は話を聞くよという態度だった。わたしに足りていなかったのは人を信じる強さだった。

そのことをわたしに教えてくれたのは、わたしに厳しかった人たちだった。

わたしはこの30日で沢山のことを学んだ。

そして、これからは、違う生き方をしようと思えた。

これからは、もっと人と関わっていくぞと思えた。

クラファンでわたしの考え方は大きく変わった。人が財産だと言う人がいるけれど、それは本当だと思う。

わたしはこれからみんなと生きていく。


沢山の応援を頂きました。そして、ご紹介ありがとうございました。


※スタエフでも話しています。

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