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会社は誰のもの?投資が応援になる。


昨日音声配信スタエフにゲストをお招きした。とても楽しい一時だった。

そして今朝、ふと数日前に読んだAMYさん書かれたnoteの記事を思い出した。



お金の教育

昨日ゲストに来てくださったすきめしさんはかつて大手証券会社でIPO(株式上場)業務に携わっていらした。その彼女が興味深いことを口にされていた。

現在学校教育でお金について教えはじめているらしいけれど、そうした授業で株式投資はいったいどのように教えられているのだろうといわれるのだ。

もしも株式投資が投機的イメージ、つまり銀行預金と比較するとそれは「ハイリスク・ハイリターン」ですよという教え方だけなのであれば、意味がちゃんとは伝えきれていないと危惧されているのだ。

すきめしさんは本来であればそれは企業への応援にもなるとおっしゃるのだ。

そしてこの記事の中ですきめしさんは、

投資は他人を幸せにするいい訓練になるから、投資の概念を教えるところから義務教育化すればいい

と提案する元NewsPicksの佐々木紀彦さんの言葉を紹介されている。




企業と株式投資

そのすきめしさんと会話した翌日、ふと数日前に読んだAMYさんの記事が思い出された。

それは数日前に知り会ったばかりのAMYさんが、昨年書かれた記事だった。


彼女が紹介されたのは、日経ビジネスの池松由香氏(ニューヨーク支局長)2022.4.15の記事

そこには株式投資で企業の熱烈なファンになった人たちのことが書かれていた。

その企業とはあのイーロン・マスクCEOが経営するテスラ社のこと。

米テスラは2022年4月にテキサス州オースティンの新工場「ギガテキサス」で開所式をしているが、招待される人は限定されていた。池松由香氏は八方手をつくされたもののついにその招待状を手することができず、それでもあきらめきれずにニューヨークからテキサスに向かわれた。


企業の応援団

そこで池松氏が目にされたのは熱狂的なテスラファン。夜の9時からはじまる開所式に全米から沢山の人たちが新工場周りに続々と集まる。そこで彼女は聞き取り調査をされた。

そこで、テスラのを持っている人のみに招待状が送られていたということが徐々にわかってくる。

しかも開所式には既存のメディアは一切呼ばれていなかった。テスラ社は既に社内のPR部門を解散し、既存メディアからの取材は受けていない。

そんな中、テスラ社のビックイベントに招待されていたのはテスラファンのユーチューバーや工場関係者、テスラ車オーナー。


幸せなファンたち

池松由香氏は、この工場周辺にぞくぞくと集まるテスラファンと徐々に親しくなる。そこで彼女は幸せそうなファンたちの姿に驚かれる。初対面同士、しかも全米から集まってきたファンたちが互いを温かく迎え入れているのだ。

暫くすると、彼女はテスラ車とテスラ株を所有し、早期退職したファンと出会つ。大の車好きの男性がテスラにはまり、少しずつ株を継ぎ足し、今ではぜいたくさえしなければ十分に余生を送れるだけの資産を得たという。これは昨年の記事だけれど、ステラ社の株価は、5年前(17年4月)60.51ドル、そして22年4月には1022.37ドルまで上がったという。

池松由香氏は、テスラファンはステラ社が未来に生み出すであろう価値に投資し人生が一変したと書かれた。

そんな熱狂的な個人投資家たちの一部はテスラを応援するユーチューバーと化し、その配信情報にほだされた人がまたテスラ株を購入し、ファンはさらに増える。

そうしてファンの誰もがマスク氏の一挙手一投足に熱狂するようになるという。


おわりに

先日読んだAMYさんのこの記事が頭から離れなかった。日本の株主総会では、どの企業も災いをさけるかのように一斉に同じ日に総会を開く。けれどどうだろう、このファンである個人投資家たちと企業のむずび付き。

先のすきめしさんの記事の中で、佐々木紀彦氏が、投資は他人を幸せにするいい訓練になるから、投資の概念を教えるところから義務教育化すればいいといわれた旨が書かれている。

企業と個人投資家が強い絆で結ばれたこの記事は実に印象深い。

これから企業は変わるだろうか。そしてわたしたちの株式投資の考え方も変わっていくのだろうか。


※最後までお読みいただきありがとうございました。


※スタエフでもお話ししています

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