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先生の第一印象

先生だけじゃなくて、どんな人間関係にも当てはまるのだろうけど、第一印象はとても大事らしい。

どのような自己紹介をするか、何を伝えて何を伝えないのか、しっかりと準備をしてから挑みたいものだ、


自分が生徒にどんな第一印象を与えたいか考える上で、自分がこれまで出会って来た先生の第一印象を思い出してみることにした。

1番強烈だったのは、中2の時の数学の先生だった。


事情があってその先生は、年度の途中で私たちの担当をすることになった。

それまで持っていただいていた先生は、若くていじられキャラな感じの先生だったのだけれど、
その先生はベテランだった。

次回からこの先生に交代になります、と紹介された時、先生の表情や見た目から皆一生懸命先生の人柄を見極めようとしていたのだが、冗談が通じる先生なのかどうか、見分けようがなかった。

だから先生が交代する日、少しかしこまって先生が教室に来るのを待っていた。


その先生が、初回とは思えないほど貫禄のある表情をしながら、教室の前までやってきた。


「うわあ、来た。」

心の中で少し身構える。


しかし、その先生は、教室のドアの前に佇んで、入ってこない。

あれ? そう思った瞬間、先生は両足でジャンプし、教室のドアのヘリを飛び越えた。


「はい、入った〜〜〜〜〜〜〜」

????????

私の頭の中には無数のハテナが浮かんでいた。


どういうこと?

その先生、実は、醸し出している貫禄とは裏腹に、とてもお茶目で冗談の大好きな先生だった。

だから私にとってその先生の第一印象は、「怖くて厳しそう」、第二印象は、「面白いおっちゃん先生」


第一印象と実際の自分がかけ離れていたって、どうせ自分の本性はバレるのだから、自己紹介が全てだと思わなくても良いのだろう。


だけど、こんな風に、第一印象はずっと生徒の記憶に残る。
あんまり下手なこともしたくないよね、なんて思う。

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