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a dream of "YOUTH"

<アルバム配信>

どうも。ヨモスガラの作詞作曲、ギターのみきとです。
2024.04.01についに僕らのファーストミニアルバムのa dream of "YOUTH"(ドリームオブユース)が各種ストアにて配信リリースされました。
リリース当日からSpotifyやAppleを中心にたくさんの方々に聴いていただいて誠に嬉しい限りです。
今日はそんなアルバムを聴き返した時に違った感触や捉え方できるようになる話をしようと思います。
聞き手というよりは作り手、アーティスト側の解釈にはなりますが僕の想い、僕らの想いを感じていただければ嬉しいです。

個人的には楽曲やアルバムの世界観がただ頭の中を埋めていく。作品で頭が真っ白になっていくような作品ができれば良いなと思っていました。
今回はそんな仕上がりになったとおもっています。

[Songs]
01 雨垂れ
02 DROP
03 呼吸
04 世界終焉美
05 Utopia
06 Daisy
07 Pleiades.

 なぜこのアルバムタイトルなのか?
a dream of "YOUTH"は直訳すれば「若者の夢」となります。
アルバムを作る際に、僕にはアルバムに入れたい第一条件がありました。
それは、10代の頃の自分の「心の不安定さ」を描くことです。
あの頃特有の憂鬱や怒りや不安。
それに僕なりに形を与えてあげたいと考えていました。
そうして一番初めにできたのはアルバム7曲目の「Pleiades.」
この曲は素直にこのアルバムの中で表現したい「僕」を表しているものでした。
「この世界で僕らは壊れ,,,」と最後の部分で歌っていますが、そこに全てが詰まっていると今は思います。

<新曲の解説>

 最初は1曲目の「雨垂れ」です。インスト楽曲です。
雨垂れという言葉には、「軒先から落ちる雨水」、「雨滴」、「あましずく」という意味があります。
楽曲自体はバンドを始める前に、twitterで海。として名乗っていた時に作った楽曲でした。
イタリアの「アマルフィ海岸」という場所が夢?というか僕の頭の中で見えていて、「その場所で降る雨」を「僕じゃない誰か」が見ている。というあやふやな情景から着想を経て楽曲として形にした感じです。
これについては信じ難い話ですが…
行ったこともない場所の景色がはっきり見えるというかイメージできる時があるんです。
その状態の自分が作り出したインストでした。

 次は2曲目の「DROP」です。
この楽曲は缶のドロップ(火垂るの墓にでてくる飴)と雨が落ちる様子のドロップを掛けたタイトルの楽曲です。
「夏の終わりに降る雨」と「高校生くらいの自分」がキーになっています。
僕が高校時代を回想している感じですね。
「いつか舐めた缶からの飴の様な、一つひとつ色がついた恋の様な,,,」
ここでは飴のドロップを示しています。
缶に入った飴は味や色が様々ですよね。恋も同様に色が違うし、甘い時もあれば甘酸っぱくなる時もある。そんなイメージです。
「制服をそっと濡らす雨の中,,,」
ここでは雨の中にいることを指してます。
「空蝉がそっととまる 木の陰で,,,」という部分。
「空蝉」とは蝉の抜け殻をさし、夏の終わりを示す季語でもあります。
ほぼ最初の歌詞で世界観やイメージを作り上げている感じです。

5曲目「Utopia」
この楽曲もインストです。
僕がギターパート全てを一人で弾いた楽曲です。
アコギは、バイト先の料理長が僕に預けてくれたMartinを使用しました。(ハードケースの重みがやばい)
ローがしっかりしていてボディも軽く、弾きやすくて気持ち良い。
僕にとってのユートピア。バンドや今の生活がそうであることやその日々の穏やかさを表現した楽曲です。

 次は6曲目の「Daisy」です。
この楽曲はアルバムのサブタイトルに示した「Still I dreaming, from my shadow.」を示す楽曲です。
「Still I dreaming, from my shadow.」
直訳すると「それでも私は夢を見る、私の影から夢を見る。」という感じですかね。
楽曲自体は暗い場所に光がさしていくイメージです。
暗い場所は自分や自分の心です。その感情は捨てられない。影でさえも自分。
自分の影も受け入れながら、それでも前に進もうという固い「決心」の様なものがこの楽曲には込められています。
言葉にするのは中々難しいです。

 最後は僕のお気にり「Pleiades.」
Pleiades(プレアデス)は六連星を指し、プレアデス星団という星の群れの総称です。
このプレアデスは別名を「スバル」と言います。車にも使われている有名な名前です。
この六連星ですが、冬の空に見られる星団で、オリオン座の延長弓の矢先の部分になります。
歌詞や音色に僕の素直な感情を乗せた楽曲でした。
重めに歪んだギターの音に轟音ですね、、、
未来への不安や憂鬱さなど、どうにもならない事への怒りがありました。

終わりに

 言葉足らずな部分もありましたが簡単にアルバムや楽曲の解説をしました。
アルバムたくさん聴いてくれると嬉しいです。
でも、いつかまた聞き返した時も皆さんや僕らが良いと思えるものだと思います。
ずっと残る作品になると良いです。



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