看取り時の点滴は《悪》だと決めつけていた。
「食事食べれてないから点滴しようか」
そんな感じで点滴をするかどうかが決められていく。
いちおう、「食事が5割以下が2食続いたら点滴をする」という指示のもと、点滴はおこなわれるのだけど、その量やスピードはまかされていることがおおい。
高齢者は老いていって、食事がだんだん食べられなくなっていく。食べられなくなって、そうしてなくなっていくのが自然なんじゃないか。そう考えていた。それに、食事がとれなくなった細いからだをしばりつけて(駆血帯で)細い血管を必死にさがし、血管に入った