雑感 2021/12/07

駆逐したいわけではない

新型コロナ・オミクロン株の話が出て約2週目。
話のネタが尽きてきたのか、テレビニュースショーでは再び検査強硬派が目立つようになってきた。

「いやぁ~、検査したら陽性者は出ますよ」

「現在、日本に入国するのは日本人だけで、一日3500人程度なんだから全員PCR検査すればいい」

どちらも尤もです。
一見良い方法の様に聞こえます。

海外から入ってくると予想しているオミクロン株の対策としては良いのかもしれません。
しかし、それは今の状況下の話であって、明日はどうなるか分からない。

現在の日本の状況は、決して新型コロナが無くなったのではなく、陽性者と発症者が減っているだけ。
どういうことかと言うと、PCR検査や抗原検査は陽性判定の数以上のウィルス量がある人を『陽性』判定しているだけ。
したがって、陽性判定の数以下のウィルス量がある人は『陰性』となり、市中に自由に動き回っている。
だから、陰性でも自身の体が体調が悪くなったり、抵抗力が無くなったりすると『発病』する可能性は常にある状態なのだ。

ちょっとした頭痛、腹痛などなら、出勤、登校している人も多い訳で、同じように新型コロナウィルスだって常に陰性状態を保っている訳では無い。

結局、空港検疫を強化したところで、到着便に発熱者が居ない、検査で陰性者しかいない場合は何も行われないので、陰性と判断された数のオミクロン株を持ち込んでい居る人はもう充分多数居るという事を理解するべきだ。

良い例として、最近、群馬県の工場でクラスターが発生しているが、あれはまさしくこの状態の縮図だ。
工場の従業員は普通に仕事をしていると全く問題ない人たちなんだけど、体調不良で発熱すると検査をする事になる。そうすると『陽性』と出る。
そうなると濃厚接触者は検査をする事となり、一見健康な人が陽性判定となる状況が沢山出てしまう。
無症状感染者の大量生産。。。

今一度、新型コロナ対策に関して考えよう。
・ワクチン接種で重症化リスクは激減した
・新型コロナワクチン対策の薬がある
この状況で、新型コロナが初めて見つかった当時のままの対策は必要なのか?
ワクチンと薬がある現状は毎年のインフルエンザ対策と全く変わらないと思う。
WHOが特別扱いしている間は従うしかないと思うが、もう少し普通の対応でも良いのではないか?

という事で、新型コロナのニュースに敏感なテレビニュースショーに於かれましては、もう少し冷静な番組作りをお願いしたい。


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